防水工事の密着工法とは?絶縁工法との違いやメリットを解説 l塗り達
2023年12月14日 公開
防水工事には、いろいろな工法があります。
下地や劣化の状態によって最適な工法を選び施工しますが、その中の1つ密着工法について本日は解説します。
密着工法とは
防水工事の密着工法とは、防水層を下地に密着させる工法のことを言います。
ウレタン防水やFRP、シート防水など、それぞれ防水層を作るときに下地に直接くっつけて施工します。

絶縁工法
密着工法に対し、下地に防水層を密着させない「絶縁工法」もあります。
絶縁工法は、通気の取れるシートなどを防水層と下地の間に挟み、防水層が下地に密着しないよう浮かせた状態で施工する方法です。

マス目の見えるショートが通期の取れるシートです。
密着工法を行うメリット
密着工法には次のようなメリットがあります。
工期が短く費用が安い
防水層が軽量なため、躯体への負担が少ない
人が歩行する場所にも施工できる
密着工法は、絶縁工法に比べると手軽で安価な施工方法といえます。また軽いことは地震の多い日本の住宅にはメリットが大きいでしょう。
密着工法を行うデメリット
密着工法は、下地の状態によってはデメリットがあります。
雨漏りしている
下地が水分を含んでいる
等の場合、密着工法を行ってしまうと、下地から蒸発してきた水分や空気が出る場所がないため、防水層の膨れにつながります。

そのため、下地の状態を選ぶ という点がデメリットといえるでしょう。
また下地に直接施工するので、下地の割れなどの影響を受けやすい点にも注意が必要です。
密着工法を行うのはこんな時!
密着工法は、基本的に雨漏りしていない下地で、狭小場所の施工や、現在の施工方法がウレタン防水の場合などです。
劣化か状態によって最適な施工方法がありますので、詳しくは現地調査の上で提案してもらいましょう。









