屋根のハゼとは?その役割やメンテナンスの重要性を解説 l塗り達
2023年12月25日 公開
ハゼという言葉を聞いたことがありますか?
屋根におけるハゼとは、金属2枚を重ねて加工した部分のことを言います。
ハゼは金属屋根を施工する際に重要な役割を持ちます。
この記事ではハゼについて特徴や劣化症状などを解説していきます。
ハゼとは
ハゼは金属の屋根をつなぎ合わせた部分の名称です。
屋根に限らず破風や庇などでもつなぎ目の部分をハゼと呼びます。
ハゼ葺き
金属の屋根を葺くときに、屋根同士をハゼで結合する施工方法です。
このほか、キャップ型、嵌合型、瓦棒型などの施工方法があります。
ハゼの劣化症状
ハゼの部分はつなぎ目なので、雨漏りしやすくなっています。
また金属の場合は、サビが発生し広がることで、屋根自体に穴が開いたりすることもあります。
ハゼの劣化を放置してはいけない理由
ハゼは屋根のつなぎ目ともいえます。屋根は構造物の1つなので劣化によって強度が落ちたり、雨漏りしてしまったりすると、躯体に影響を及ぼします。
さびが発生してしまった場合、どんどん周囲に広がり最終的には金属に穴が開くことも。
あいてしまった穴は屋根を葺き替えることでしか修繕できないので、劣化を放置していると大規模修繕を行う必要ができてしまいます。
ハゼのメンテナンス
ハゼのメンテナンスのポイントは、サビの抑制と、隙間からの雨漏り防止です。
サビ
金属部分は塗膜の劣化によって水と空気が金属に触れてサビが発生します。
また折り曲げている金属は他と比べると劣化しやすい状況にあります。
さびの発生をさび止め塗装で抑制するとともに、発生してしまったさびも早めに除去し塗膜を新しくしましょう。
雨漏り
ハゼは一枚ものの金属板ではなく二枚が重なっている部分なので、しっかりととめていても雨漏りはしやすい場所です。
特に折板屋根の場合は野地板やルーフィングシートが下にないので、雨漏りは室内に直結します。
折板屋根は、工期が短く比較的安価なので工場や倉庫などの大型物件でよく採用されます。雨漏りすれば商品などの損害にもなるので、早めのメンテナンスを心掛けましょう。