寄棟屋根(よせむねやね)とは?特徴やメンテナンス方法を解説 l塗り達
2024年2月16日 公開
この記事では、寄棟屋根について解説しています。
寄棟屋根(よせむねやね)とは、屋根の形状の1つで、屋根の一番高いところ(頂上)から4方向に向かって屋根の面が伸びている形状の屋根のことです。

日本国内の住宅において、非常に多く採用されている屋根の形状の1つでありメリットがたくさんあります。
目次
寄棟屋根のメリット
寄棟屋根のメリットを確認しておきましょう。
建物の方向を気にせずに設置できる
外壁に対して均等に屋根が伸びるため、方向を気にせず採用できます。
高さ制限をクリアできる
建蔽率から建物の高さが制限されることがあります。これは他の住宅への日照に影響するための規制ですが、寄棟屋根の場合は高さ制限があっても他の屋根形状よりもクリアしやすい点がメリットといえます。
耐久性が高い
4方向に屋根が出ているので、強風などに対して強く、屋根が飛びにくい耐久性の高さがあります。
外壁が劣化しにくい
外壁は紫外線や雨風によって劣化しますが、屋根がなく軒がないまたは極端に短い場合とそうでない場合では劣化のスピードが異なります。4方向に屋根があるので、片流れ屋根などに比べて4面すべての外壁が劣化しにくい点もメリットといえるでしょう。
寄棟屋根のデメリット
メリットのほかにデメリットもあります。
雨漏りのリスク
片流れ屋根などに比べると接合部分が多く、雨漏りのリスクが高くなる形状です。

施工費用が若干高い
一面だけの屋根に比べると少し複雑な作りをしているため、施工費用が若干高くなります。
太陽光パネルの設置には不向き
太陽光パネルは太陽光が当たりやすい南面に集中して設置します。屋根が4面に分割されているため、南面の面積が小さくなりやすく、たくさんのパネルを設置することはできません。そのため、太陽光パネルの設置にはあまり向いていない屋根形状といえます。
寄棟屋根のメンテナンス
寄棟屋根のメンテナンスでは、屋根材のメンテナンスと板金部分のメンテナンスが必要です。
屋根材は、素材によって異なりますが、スレートや洋瓦の場合は、塗膜が劣化するため塗り替えが必要です。
また接合部分が多いので、板金部分も多くなります。サビを抑制する塗装や、損傷・欠損がある場合は取り換えたり修繕を行う必要があります。










