雨漏り調査の1つ「赤外線サーモグラフィー」を使った調査方法とは? l塗り達
2024年3月22日 公開
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雨漏りの補修のためには、雨漏りしている場所を特定する必要があります。
しかし見えない場所で進んでいる雨漏りの場合、外から目視で探すのは困難です。
そこで活躍するのが赤外線サーモグラフィです。
この記事では、雨漏り調査方法の1つ赤外線サーモグラフィを使った方法について解説します。
赤外線サーモグラフィとは
赤外線サーモグラフィとは、赤外線エネルギーを目に見える形することができる装置のことです。
赤外線エネルギーの大きさによって画面に映る色が変わります。
赤外線は、目には見えませんが、絶対零度(-273℃)以外のすべての物質から放出されている電磁波の事です。
温度が低いものほど赤外放射が小さく、温度が高くなると大きくなる性質があります。
これを目に見えるようにするのが赤外線カメラであり、温度分布を示した画像をうつすものがサーモグラフィです。
赤外線サーモグラフィで雨漏り調査する方法とメリット・デメリット
温度差の違いを画面で見ることができるので、外から見えない部分で雨漏りで水が回っている部分はそこだけ温度が低くなって色が違って見えます。そのため周りより低くなっている温度の部分を見つけることによって、その部分が雨漏りして水を含んでいることがわかり、雨の入り口の検討を付けやすくなるのです。
サーモグラフィを使った調査では、視認性が高いため信頼できる、建物を壊すことなく調査ができる点がメリットといえます。また短時間で調査を終えることができる点もメリットといえるでしょう。
デメリットとしては、サーモグラフィの機械が高額なため、調査にも別途費用が掛かってしまうケースがあることです。
赤外線サーモグラフィの調査に向いている建材と向いていない建材
赤外線サーモグラフィは大変優秀ですが万能ではありません。
- 金属サイディングや金属製の屋根
- 光沢のある建物
- 建物までの距離が4m以上取れない場所のもの
これらの建物の調査には赤外線サーモグラフィは不向きです。そのため、雨漏り調査は他の方法を試すことになります。
反対に 下記のような場合は赤外線サーモグラフィが威力を発揮し雨漏り調査がスムーズに進みます。
- 窯業系サイディング・ALCなどの外壁材
- 屋根材や外壁材が躯体に直貼りされている場合
- 家から5m以上離れた場所を確保できる
赤外線サーモグラフィで雨漏りがわかったら
赤外線サーモグラフィを使った調査で雨漏りしている場所がわかったら、水が入ってきている場所を見つけます。
ここからは散水試験や目視などいろいろな方法を組みわせて原因の特定をしていきます。
雨漏りの原因が特定できたら雨漏り補修を行います。
これらの調査方法を行っても完全に雨漏りの原因がわからない場合もあります。
雨漏りは補修よりも原因の特定が難しいといわれます。
熟練の担当者がいろいろなところから当たりを付けて、原因を探っていきますが、一番最初に活躍するのが赤外線サーモグラフィなのです。
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