ルーフィングシートとは? 使用目的や特徴、耐久性について解説 l塗り達
2024年4月23日 公開
この記事では、ルーフィングシートについて解説しています。
ルーフィングシートとは、屋根材の下に敷かれる防水機能を持ったシートのことをいいます。

屋根は垂木の上に土台となる野地板、ルーフィングシート、屋根材がのせられており、このうち室内に雨が入り込むのを防いでいるのがルーフィングシートと呼ばれる防水シートです。

屋根材に隙間があったり、一枚瓦が飛んだくらいでは雨漏りしないのはルーフィングシートがあるからなのです。
ルーフィングシートの素材
ルーフィングシートにはいくつかの種類があります。ここでは素材別のルーフィングシートの種類を見ていきます。
アスファルトルーフィング
厚い段ボールにアスファルトをしみ込ませたシートです。日本での普及率が非常に高く安価で施工しやすいのが特徴です。
耐久年数:約7~10年
改質アスファルトルーフィング
アスファルトルーフィングを改良し、耐久性を高めたシートです。
耐久年数:約20年
透湿防水ルーフィング
防水機能があるものの湿気を逃がすこともできる高機能なシートです。
室内の湿度が高くならないため、内部の劣化が抑制できます。
粘着層付ルーフィング
通常は大きなホッチキスのようなものでとめるルーフィングシートに、粘着層がついているシートです。
野地板にピタっと貼れるので密着性が高く、雨漏りしにくくなります。
不織布ルーフィング
シートのベースが不織布になっているシートです。耐久性も高くおよそ30年持ちます。高価ですが柔軟性が高く下地を選びません。
ルーフィングシートの劣化
ルーフィングシートは一番耐久年数が長いものでも30年ほどです。
屋根材に比べると長いかもしれませんが、メンテナンス時期はやってきます。
ルーフィングシートが劣化すると、穴が開いたり破れたりして防水の役割を担っている部分がなくなってしまいます。
屋根材より短い耐久年数のものを選ぶと、シートを取り替える際に屋根材も一度下ろさなくてはならなくなり、大幅な手間とコストがかかります。
施工の際には必ず屋根材よりも耐久性が高いものを選びましょう。










