屋上の防水工事にはどんな方法がある?種類や耐久性について
2025年4月28日 公開
屋上防水は、屋上からの雨漏りを防ぐために施工される防水工事の事です。

屋上防水にはいくつかの種類があり、施工方法や耐久性が異なります。
屋上と聞くとマンションやビルに特有のものを思いがちですが、戸建て住宅でも屋上があるデザインのお家が増えています。今回は屋上防水の方法や耐久性について解説します。
屋上防水の施工方法と特徴
屋上防水の施工方法には次のようなものがあります。
FRP防水

FRP防水はガラス繊維強化プラスチックを使用した防水層を作る方法で、軽量かつ施工期間が短いのが特徴です。
但し防水層が硬いため、強い揺れが起こるとひび割れを起こす点がデメリットです。
耐久性はおよそ10~12年です。
ウレタン塗膜防水

ウレタン塗膜防水は、液状のウレタンを硬化させて防水層を作る方法です。
下地に直接ウレタンを塗装していく密着工法と、通気の取れるシートを敷いてその上にウレタン防水層を作る通気緩衝工法があります。
通気緩衝工法は、下地に吸い込まれた水分を逃がすことができるので、すでに雨漏りしている屋上でも施工が可能です。
液状ウレタンを塗布する方法なので、複雑な形の屋上でもシームレスな防水層を作ることができる点がメリットです。
耐久年数は10~12年。
シート防水

シート防水は防水性のあるシートを敷いて防水層を作る方法です。あらかじめ製造されたシートを使うため、防水層の耐久性が均一に仕上がる点がメリットです。
シートに隙間ができてしまうと雨漏りしやすくなるため、複雑な形状や凸凹している下地への施工は向いていません。
耐久年数は、10~15年です。
アスファルト防水
アスファルトを使ったアスファルト防水は、先の紹介した3つの方法より高い耐久性を持つ方法で、防水工事の中では歴史が最も古い方法です。
アスファルト自体が重いので、木造住宅の屋上への施工は向いていません。耐久年数が高いので頻繁にメンテナンスできない高層ビルなどで採用されます。費用が高額な点がデメリットといえます。
耐久年数は15~25年。
屋上防水の劣化症状
屋上防水は経年劣化します。
次のような症状が現れ始めたらメンテナンスのサインです。
破れ

防水層が劣化し硬くなると衝撃で割れたり破れたりしてしまいます。
浮き・膨れ

防水層の下に水が入り込んでいると膨れたり浮きが見られたりすることがあります。
水分が蒸発しようとしたときに防水層を押しあげて外へ出ようとするためです。
防水工事は、防水層の下に水が入り込まないように施工するものなので、機能が低下している部分がある可能性が高くなります。
水たまり
防水工事が機能を発揮するには、排水機能も大切です。
排水できずにいつも水たまりになっている場合、その部分だけへこんでいる=下地に雨漏りが生じて変形している可能性もあります。本来ならできない水たまりが頻繁に表れ始めたら一度検査しましょう。
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屋上防水の種類や特徴、劣化症状についてご紹介しました。
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