外壁塗装で100万円は高い?相場や施工内容について
2025年10月26日 公開
外壁塗装工事は、およそ80万~100万円という高額な費用がかかるといわれます。
高い費用を払うなら、本当に意味のある工事にしたいですよね。
仮に100万円の工事費用がかかるといわれた場合、費用相場や正しい施工内容を知ることで予算を有効に使うことができます。
今回は外壁塗装工事の施工内容や、費用相場について解説します。
外壁塗装工事の費用相場
外壁塗装工事の費用を大きく左右する要素の1つが、塗料のグレードです。
外壁塗装工事の見積をとると「シリコン塗料」や「フッ素塗料」など、塗料のグレードが記載されています。
塗料は成分となる樹脂の種類によってグレード分けをすることが一般的で、耐久性に比例して価格も高くなります。
| アクリル塗料 | 耐久年数:6~8年 外壁塗装の塗料としては最も安価でグレードも下。 相場は、1,000円~1,800/㎡ |
|---|---|
| ウレタン塗料 | 耐久年数:7~10年 シリコン塗料が主流になる前はよく使われていた、DIYでも扱いやすい塗料。 相場は、1,700〜2,500円/㎡ |
| シリコン塗料 | 耐久年数:10~15年 現在主流の塗料。コスパがよい 相場は、2,000~3,000円/㎡ |
| フッ素塗料 | 耐久年数:15~20年 シリコン塗料より耐久性にに優れる分高価。 相場は、3,000〜4,800円/㎡ |
| 無機塗料 | 耐久年数:20年~ 鉱物などの無機物を配合した劣化しにくい塗料。高価だが抜群の耐久性。 相場は、3,500~5,500円/㎡ |
外壁塗装でよく使われるのは、シリコン塗料で耐久年数およそ10年で2,000~3,000円/㎡。
無機塗料になると耐久年数も価格も2倍になります。
外壁塗装工事では、どの塗料をどれくらい使用するか(何㎡塗装するか)によって価格が変わります。
そのため、塗料のグレードに加えて、外壁面の大きさも価格を決める大きな要素になります。
外壁塗装工事の施工内容
外壁塗装工事では次のような作業工程を行います。今回はサイディングボードの外壁を塗装する事例でご紹介します。
足場設置

外壁塗装工事では必ず足場を設置します。
養生

塗料や水の飛散を防止するため、養生を行います。
高圧洗浄

高圧洗浄機で汚れや古い塗膜を洗い流します。
シーリング工事

サイディングボードの場合、目地のシーリング材(コーキング材)も塗装工事のタイミングで打ち替えることが必要です。隙間からの雨漏りを防止し耐久性を高めます。
下塗り

密着力を高めるため下塗りをします。サイディングボードは意匠性の高い外壁材ですが、凹凸が複雑で難着生の場合もあるため、しっかりと下塗りを行います。
中塗り

中塗りは上塗り材を使った1回目の塗装です。下塗りが完全に乾いていることを確認し、全体を塗装していきます。
上塗り

最後に必要な塗膜の厚みを確保しながら美しく仕上がるために上塗り2回目を行います。
足場を解体して、塗装工事完了です!
100万円の工事:正しい施工によって高い耐久性が実現する
外壁塗装工事は様々な工程を経て完成します。
これらの工程を正確に丁寧に行うことによって、見た目はもちろん耐久性も高い高品質な工事が実現します。
高い塗料を使っても、100万円の費用をかけても、作業工程が正しくなければ20年も耐久しませんし、100万円をかける意味はなくなってしまうんです。
もし、安くしたいからと下塗りを省いたり、足場を設置しなかったりすれば、耐久性の低い質の悪い工事になり、お金を捨てることになってしまうでしょう。
ご自宅という大切な資産をこの先10年、20年と維持していくためのメンテナンスは決して安くはないでしょう。
しかしメンテナンスを行わなければ雨漏りなどさまざまな損害が生じ、資産価値はなくなってしまいます。
予算に合わせて塗料を選び、正しい塗装工事ができる施工店に依頼して、大切なお家を守りましょう。









