マンションの屋上防水 耐用年数はどれくらい?
2025年10月28日 公開
マンションやアパートの屋上に施工される防水工事は、建物全体の耐久性を維持するために欠かせません。
大規模改修が頻繁には難しいマンションやアパートでは、オーナー様や管理組合様は防水工事の耐久性も考慮した上で施工計画を立てる必要があります。

今回はマンションの屋上防水について、施工方法別に耐用年数をまとめてご紹介します。参考になさってください。
屋上防水の種類と耐用年数
防水工事にはいくつかの種類があります。一般的に防水層の作り方で分類され、特徴や耐用年数も異なります。
塗膜防水
液状ウレタンを硬化させて防水層を作ります。シームレスでつなぎ目のない施工ができ、複雑な形状でも対応できます。防水層自体が軽量なので、建物の耐久性にも大きな影響はありません。

下地に直接防水層を施工する密着工法と、雨漏りしている下地にも対応できる通気緩衝工法があります。
耐久年数は、およそ10年。
トップコートが紫外線に弱いので、短いスパンでの塗り替えが必要です。
FRP防水

FRP(繊維強化プラスチック)を使って防水層を作ります。プラスチックなので軽量かつ腐食しにくい点が特徴です。反面伸縮性に乏しく、地震など物理的な衝撃で割れやすいことがデメリットといえます。
建物への負荷が少ないので、高層マンションなどでも使用されます。
耐久年数は10~12年程度。
シート防水
ゴム製や塩化ビニル製の防水シートを敷設し防水層を作る方法です。

下地に直接貼る接着工法と、脱気筒を取り付けて下地の湿気を逃がすことができる機械的固定工法があります。
シートは長尺なので、床面に凹凸がある場合は施工に向いていませんが、広く四角い形をしていて、障害物が少ない屋上では施工しやすい方法です。
耐久年数は、10~15年です。
アスファルト防水
最も古くからある工法で、アスファルトを用いて防水層を作ります。熱工法・トーチ工法・常温工法があり、耐久性が高いため大規模修繕が頻繁に行えない高層マンションやビルなどでも採用されます。

施工の際に煙やにおいが出ること、重量があり建物への負荷が大きいことも知っておきましょう。
耐久年数は15~25年。
屋上防水を行うべき理由とメリット
屋上防水は、屋根のように勾配がない天井に水がしみ込んで雨漏りが起きないように施工します。
もし屋上から雨漏りしてしまうと、建物全体の強度や耐久性にかかわる重要な損傷となり、資産価値の低下・入居者への影響などさまざまなダメージが想定されます。
屋上防水をしっかり施工しておくこと、また定期的なメンテナンスを行うことは、建物自体を守ることにもつながりますので、外壁や外構など外観上のメンテナンスだけではなく、屋上があるなら防水工事もメンテナンスに組み入れておく必要があるでしょう。
屋上防水なら塗り達!
屋上防水は建物の規模が大きくなると、施工時間も長くなり大規模な修繕工事となります。
定期的なメンテナンスはもちろん、すでに雨漏りしている場合や劣化が顕著に表れている箇所がある場合は、早期に補修を行った方がよいケースがあります。
屋上防水のことなら塗り達にご相談ください!









