屋根塗装の縁切りにはタスペーサーが必須?特徴や使用目的を解説
2025年11月4日 公開
屋根塗装の見積をしたり、調べたりしているとでてくるタスペーサーという言葉、どんなものか知っていますか?
タスペーサーとは塗装工事で使う部材の1つで、スレート屋根の塗装工事では使われることが多いものです。
タスペーサーは縁切りと深い関係にあり、屋根塗装には必須という情報も出てきます。
今回は屋根塗装に必須といわれるタスペーサーの役割や特徴について解説します。
タスペーサーの特徴と使用目的
タスペーサーは、株式会社セイムが製造・販売している縁切り材で、プラスチック製で軽量です。
塗装によってふさがってしまう屋根材の隙間を確保するための部材で、大きさは手のひらに乗るくらいのちいさなものです。

塗装工事では塗料で塗膜を付けるため、屋根材すべてを覆ってしまいます。特にスレート屋根の場合屋根材と屋根材が重なっている部分の段差はとてもひくいので、塗膜で隙間がふさがれてしまうのです。
本来この隙間は降った雨が流れて落ちるために必要なものなので、塗膜でふさがってしまうと中に雨が溜まり続け、屋根によってよくない状態が続いてしまいます。
そのため、タスペーサーを使って隙間を確保し、屋根と屋根材の耐久性を高めているのです。
縁切りとタスペーサー
タスペーサーが養生するまでは、塗装後にカッターなどで塗膜を切り開く「縁切り」と呼ばれる方法を用いて隙間を確保していました。
しかし、せっかくきれいに塗装した塗膜に傷をつけるうえに、手間と時間が大変かかる作業であったためタスペーサーが開発されて以降は縁切り作業の代わりに、下塗り後にタスペーサーを挿入する方法をとる施工店が増えました。
これらの経緯から、タスペーサーのことは「縁切り材」とも呼ばれます。
タスペーサーは屋根塗装に必須?
タスペーサーは屋根塗装に必須という情報を見たことがある方もいるかもしれません。
しかし、すべての屋根塗装で必要というわけではありません。
タスペーサーを使うのはスレート屋根の塗装
前述のように塗膜で屋根材同士がくっついてしまうスレート屋根の場合、縁切りを行うことが必要です。
しかし、そもそも縁切り自体が必要ではない屋根材の場合はタスペーサーは使用しません。
タスペーサーが不要な屋根材とは、例えばモニエル瓦や金属屋根などです。


また、急勾配のスレート屋根も抜けの危険性があるため使用しないことがあります。
どんな屋根塗装でも必須の部材ではありませんので、見積を取る際には注意しましょう。
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屋根塗装は正しい方法で行うことで高い耐久性が期待できます。
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