火災保険が適用できる屋根工事とは?チェックポイントや注意点も解説
2025年12月15日 公開
屋根工事は屋根材を取り替えたり、新しいものでカバーするように葺いたりする工事のことです。
屋根のリフォームの中では大規模な工事になりますが、屋根の損害の内容によっては火災保険が適用できることをご存知ですか?
今回は、火災保険が適用できる屋根工事について、ポイントや注意点を解説します。
目次
そもそも火災保険とは
火災保険とは、火災等によって被った損害を補償するための保険です。補償の対象は住宅や家財で、火災のほか落雷・風災・水災・雪災・雹災・盗難・爆発などが原因と損害を補償します。

火災保険の補償範囲は、各契約内容によって異なりますので、ご自身の契約内容をよくご確認ください。
火災保険が適用できる屋根工事の例
火災保険が適用できる工事とは、工事費用の一部または全部について、火災保険から保険金が支払われることを言います。
屋根工事で火災保険が適用できる例として、
- 台風で屋根の一部が飛んで行ってしまい、その補修を行った
- 強風で屋根材・瓦が落ち破損した
- 雹災で屋根に穴が開いた
等があります。
いずれの場合も、屋根の損傷が自然災害によるものであることが条件です。
また被害から3年を経過していないこと、免責金額より被害額が上回っていることが条件となります。
経年劣化による屋根工事は補償対象外
繰り返しになりますが、火災や台風など自然災害が原因の損傷につき補償対象となります。
メンテナンスをしていなかったために屋根が破損した等「経年劣化」による屋根の損傷は補償対象外となります。どんな屋根工事でも火災保険が適用できます!とうたっている施工店には注意しましょう。
火災保険で屋根工事を行いたい場合に注意したいこと
最後に、火災保険で屋根工事を行いたい場合に注意したいことをご紹介します。
火災保険が適用できるか決めるのは保険会社
いくら台風で屋根が損傷を被ったと主張しても、適用できるかどうか決めるのは保険会社です。
例えば、経年劣化がひどく進行しているところへ大きな台風が来た場合、メンテナンスをしていれば台風による被害はなかったとされると直接の原因が台風であっても火災保険が適用できない場合があります。
保険は万が一に備えるものです。壊れたら保険で直せばいいと思っていても、補償対象外となってしまうことがあるので注意しましょう。
地震による被害は地震保険の適用となり、火災保険とは別
屋根の瓦が落ちるケースを想定してみると、地震による被害が思い浮かびますよね。
しかし火災保険では地震による被害は補償されません。火災保険とは別に地震保険を契約している必要があります。
地震保険は、大きな地震であればあるほど、広範囲に損害が生じます。そのため住宅や家財を完全に元通りに補償するための保険というよりは、被災者の生活の安定を目的とした公共性のたかい保険に位置付けられています。









