工事前に知っておきたい屋根の「スラリー層」の塗装ポイントとは?失敗しないための注意点を解説
2026年2月27日 公開
屋根塗装を検討していて、聞きなれない「スラリー層」という言葉に疑問を持たれた方もいるかもしれません。
スラリー層とは、セメント瓦や乾式コンクリート瓦の表面に施された、着色用のセメント系薄膜層のことを指します。この層には、顔料や微細なセメント成分が含まれており、瓦の色合いや質感を整えるために施工されるものです。
スラリー層は、製造時点では美観を整える役割を果たしますが、年月とともに劣化しやすく、塗装時のトラブルの原因になりやすいという特徴もあります。
この記事では、工事前にしっておきたい、スラリー層の塗装ポイントについて解説します。
スラリー層がある瓦の代表例
スラリー層が存在する屋根材としては次のようなものがあります。
セメント瓦(旧来の和風住宅に多く使用)
モニエル瓦(洋風住宅で使用された乾式コンクリート瓦)

特にモニエル瓦は、スラリー層による塗膜トラブルが多発しやすい屋根材として知られており、専門的な知識がないまま塗装すると、剥がれや膨れが起こるリスクがあります。
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スラリー層の問題点と、塗装時のトラブル例
スラリー層には以下のような課題があります。
脆弱で密着力が低い
スラリー層自体が劣化すると、新しい塗料がしっかりと定着しないという問題が起きます。これは、スラリー層が粉化していたり、雨風で一部剥がれていたりすることが原因です。塗膜剥離のリスクが高まる
下地処理をせずに塗装すると、表面のスラリー層ごと塗膜が剥がれてしまうことがあります。特に塗装から数ヶ月〜1年で、表面がパリパリと浮いてくるような剥離現象が発生することも。
スラリー層がある場合の屋根塗装の注意点
スラリー層がある屋根材を塗装する際には、スレートや金属屋根とは違った特別な対応が必要です。
高圧洗浄で徹底的に除去
まず重要なのが、スラリー層の徹底除去です。高圧洗浄を何度もかけて、劣化したスラリー層をできる限り取り除きます。これを怠ると、どんな高性能な塗料を使っても塗膜不良の原因になります。モニエル瓦などスラリー層の除去が必要な場合は、通常の高圧洗浄機ではなくノズルを取るねーそに変えてより強力な水圧で洗浄を行います。

専用の塗料を使用
モニエル瓦などは専用の塗料があるため、それらを使うことでより耐久性の高い塗装工事ができます。
実績のある塗装業者を選ぶ
一般的な屋根塗装と違い、スラリー層のある屋根材は専門知識が必要不可欠です。モニエル瓦やセメント瓦の塗装経験が豊富な業者を選び、適切な施工計画を立ててもらうようにしましょう。
スラリー層がある屋根には専門的な塗装が必要
スラリー層は、一見するとわかりづらい屋根材の特徴ですが、塗装の成否を左右する非常に重要な要素です。しっかりと下地を処理し、スラリー層に対応した塗装方法を取らないと、短期間で剥離や不具合が起こるリスクがあります。
屋根塗装をご検討の方は、まずは信頼できる専門店に相談し、自宅の屋根材にスラリー層があるかどうかを確認した上で、適切な塗装プランを立てましょう。
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