塗装に関するマメ知識やイベントなど最新情報をお届けします! 職人ブログ

シリコンで屋根塗装をしたら何年もつ?耐用年数と選び方のコツ l塗り達

2023年10月15日 公開

屋根塗装を行うことになったら、「どんな塗料にするか」は意外に迷ってしまうポイントかもしれません。

色はもちろん、耐用年数も様々で、いろいろな種類の塗料があるからです。

 

自由に決められる!となっても、普段から塗料や塗装について触れる機会がなければ、いざ選ぶ段階になって

「何を選べばいいの???」となってしまう方が多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、屋根塗装で使われる塗料の1つ「シリコン塗料」について、耐用年数や選び方のポイントを解説していきます。

これから塗装工事を予定されている方、塗料に迷っている方も是非参考になさってください。

屋根塗装はなぜ行う?

そもそも屋根塗装はなぜ行うのか、ご存知ですか?

屋根の表面は塗膜でおおわれており、屋根材を保護しています。

しかし、紫外線や雨風が原因で表面の塗膜が劣化し、屋根を保護することができなくなってしまうのです。

そのため、劣化が進行しすぎない程度の年数で、新たな塗膜を付ける必要があるわけです。

屋根塗装のシリコン塗料

屋根塗装に使われる塗料には、フッ素や無機などいろいろな種類があります。

シリコン塗料もその一つで、耐久年数はおよそ10年~13年くらいの、価格と耐久性のバランスが取れたコスパの良い塗料といえます。

屋根塗装につかうシリコン塗料には、例えば

エスケー ヤネフレッシュ(耐久年数:10年)

があります。

また同じシリコン塗料でも、遮熱性のある

エスケー クールタイトSi(耐久年数:10年)

なども発売されており、遮熱効果によって屋根の劣化をより防ぎ、表面温度の上昇を防ぐことができます。

 

シリコン塗料は、

・耐久性、耐水性に優れている

・光沢がある

・カラーバリエーションが豊富

などの特徴があります。

 

 

屋根の劣化症状

屋根の劣化症状には次のようなものがあります。

これらの症状を見つけたら、そろそろ塗装のサインです。

色褪せ

塗膜が薄くなってはがれてくると、元々の色から褪せた状態になります。

下の写真は、塗膜がほぼない状態で、屋根材は雨をどんどん吸い込んでしまっている状態です。

 

カビ・コケ

塗膜が薄くなり、水を吸い込み始めるといつも湿気がある状態になり、カビやコケが生えやすい環境になります。

カビやコケが生えていれば、塗膜が薄くなって劣化しているサインとみて間違いないでしょう。

屋根 ひび割れ

ひび割れ

ひび割れは、何かがぶつかったなど物理的な衝撃でできるほか、塗膜が劣化した屋根材が水を吸い込み、それが乾いて内側からパリっと割れるケースが考えられます。

 

スレート 割れ 屋根

サビ

金属瓦の場合は、塗膜が劣化すると、水と空気と化学反応を起こし、錆が発生します。

さびは、自然と取れることはなく、一度発生するとどんどん広がっていく性質があります。

さびが進行すると、屋根に穴が開くなど、屋根材自体が破損してしまうため早急に手を打つ必要があります。

折板屋根 さび 劣化

 

耐用年数と塗料の選び方

屋根塗装に使われる塗料には、前述のシリコンのほかにも下記のようなものがあります。

 

ウレタン塗料耐用年数7~10年 光沢感がある。紫外線に弱い。
シリコン塗料耐用年数10~13年 対候性・対汚性があり、コスパの良い塗料。メンテナンス計画が立てやすい 遮熱性のあるものもある
フッ素塗料耐用年数15~20年 対候性・耐寒性に優れていて、次回のメンテナンスまでの期間を長くすることができる。シリコンに比べると高額
無機塗料

耐用年数20年以上 超対候性で紫外線に強いため、屋根塗装には最適といえる

フッ素よりさらに高額になるが、長く住みたい人にはおすすめ

一般的に、耐用年数が長いもの・性能が優れているものほど高額になります。

例えば、無機塗料を選べば20年は耐久するので、次回のメンテナンスまでの期間を長くすることができます。

 

では、みんなが長持ちする塗料を選べばいいかといわれれば、それはお客様のライフスタイルによります。

あと10年で建て替える、住み替えるなどのご予定がある場合は、無機塗料よりもシリコン塗料を選ばれた方が無駄がないでしょう。

また、外壁や付帯部といったほかの場所とメンテナンス時期を合わせておくと、組んだ足場でお家まるごとメンテナンスできるのでおすすめです。外壁が10年サイクル、屋根が15年サイクルだと、およそ5年に一度は足場を組んだ工事が必要になり、費用面での負担が大きくなってしまうでしょう。

 

塗料選びに迷ったら塗り達にご相談ください!

屋根塗装で使うシリコン塗料や、塗料の選び方について解説しました。

うちはこんな予定があるんだけど・・・

メンテナンスについてはこんな風にしていきたい

などのご希望を伺って、一緒に塗料をお選びすることもできます。

屋根塗装の塗料選びに迷ったら、ぜひ一度塗り達にご相談ください!

 

 

 

塗り達 施工事例
2025年10月25日 更新!

外壁のひび割れに強い?弾性塗料の特徴やメリットを解説

2025年10月25日 公開 弾性塗料という塗料を知っていますか? 弾性とは「弾力性がある」と言い換えることができ、弾性塗料とは伸縮することができる塗料です。 弾性塗料の特徴を知って上手に使えば、たくさんのメリットがあります。 今回は弾性塗料の特徴やメリットを解説します。 目次弾性塗料の特徴とメリット弾性塗料を使う際の注意点外壁に最適な塗料の選定は、プロの施工店にお任せ 弾性塗料の特徴とメリット 弾性塗料は伸縮性のある塗料で、ひび割れに強い塗料です。 汎用の塗料は塗膜が硬く、弾性はありません。そのため下地にひび割れが起こったときには密着している塗膜ごとひび割れてしまいます。 モルタルの外壁はひび割れ(クラック)が起きやすいという特徴があります。 汎用の塗料で塗装を行うと、クラックができたときに塗膜に覆われていても、できた隙間によって水が入り込み雨漏りの原因となってしまいます。 弾性塗料を使うと、ひび割れに追従し雨漏りを防ぐことができるのです。 弾性塗料を使う際の注意点 弾性塗料はモルタル外壁に最適な塗料です。 しかしサイディングに使う場合には注意が必要です。 サイディングはモルタルより蓄熱性が高く外壁自体が熱くなりやすくなっています。その熱によって弾性塗料が柔らかくなりやすくなり、膨れやはがれの原因となります。 弾性塗料はクラックに追従し雨漏りを防いでくれる優秀な塗料ですが、万能ではないため注意しましょう。 外壁に最適な塗料の選定は、プロの施工店にお任せ 外壁の材質や下地の状態に合わせて最適な塗料を使うことは、外壁塗装の耐久性をアップさせるためにの第一歩です。 塗料の選定やご提案は、たくさんある塗料の特徴や使用方法を熟知しているプロの施工店にぜひお任せください! 外壁塗装・塗料の事なら塗り達まで!    

MORE

2025年10月24日 更新!

金属屋根のサビ・腐食は屋根工事でメンテナンス!施工事例を紹介

2025年10月24日 公開 金属の劣化症状の1つにサビがあります。 サビは金属の腐食とも呼ばれ、進行すると穴あきなど重大な損傷となって雨漏りの原因ともなります。 金属屋根でサビや穴あきが発生してしまった場合は、葺き替え工事など屋根工事が適切です。 こちらは、下屋根の板金屋根部分です。 劣化が進行し雨漏りも発生していました。 庇ではなく、屋根の下に作業スペースがあり雨漏りに困っておられたため葺き替え工事を行うことになりました。 板金を外した状態です。下地の木材も腐食しており、かなり長い時間水にさらされていたことがわかります。 このまま屋根材だけ取り換えても、耐久性は保証できないため、下地を貼るところからスタートします。 下地を貼ったら、防水性のあるルーフィングシートを貼ります。金属屋根でもスレートでも、雨漏りから屋根やお家を守っているのはこのルーフィングシートなのです。 ルーフィングシートの上から、新しい板金屋根を葺きます。 外壁との取り合い(接合部分)もしっかりと処置し、雨漏り補修プラス屋根のメンテナンス工事を行うことができました。 大屋根だけではなく、下屋根や庇など、一部分の屋根工事も対応可能です。 屋根のことならどんなことでも塗り達にご相談ください!

MORE

2025年10月23日 更新!

陸屋根は雨漏りしやすい?その理由と対策 補修方法も解説!

2025年10月23日 公開 陸屋根のお家は雨漏りが多いことを知っていますか? 陸屋根は住宅やビル、工場などいろいろな建物で採用されています。一般的な三角形との大きな違いは勾配がないことですが、どうして雨漏りしやすのでしょうか? 今回は陸屋根が雨漏りしやすい理由や対策・補修方法を解説します。 目次陸屋根とは陸屋根が雨漏りしやすい原因陸屋根の雨漏り対策と補修方法経年劣化したらメンテナンス元々防水工事がされていないシーリングの劣化排水の詰まり陸屋根の防水工事のご相談は塗り達まで! 陸屋根とは 陸屋根とは、勾配がほとんどない平らな屋根の事で、平屋根とも呼ばれます。 屋上やバルコニーのように使ったり、室内の空間も無駄なく広く使えるため人気があります。 また屋根がないため下からの風の影響が少なく、台風などの強い形状とされています。 陸屋根が雨漏りしやすい原因 陸屋根が雨漏りしやすい原因は、特徴でもある「勾配が少ないこと」です。 切妻屋根などいわゆる三角屋根は頂点から軒へ向かって勾配があり、降った雨は自然と地面へ流れていきます。 これに対し、陸屋根の場合は勾配がほとんどないため降った雨がとどまりやすく、劣化した防水層やシーリングの隙間から雨漏りが起こりやすくなっているのです。 陸屋根の雨漏り対策と補修方法 陸屋根の雨漏り対策と補修方法についてみていきましょう。 経年劣化したらメンテナンス 陸屋根がある場合、通常は防水施工がしてあります。 しかし、紫外線に弱い防水層は経年劣化で防水機能が低下しやすいため、メンテナンスを行う必要があります。 元々防水工事がされていない また一昔前の陸屋根では、コンクリートで仕上げられて防水工事を行っていないこともあります。コンクリートはひび割れしやすく、現在では防水工事を行ったような防水機能はほとんどないことが知られています。 すでに雨漏りしている場合は、通気緩衝工法など下地の湿気を逃がすことができる方法での防水工事を行います。 シーリングの劣化 目地のシーリング材も劣化によってはがれや破談が生じると、隙間から雨が入り込みやすくなっていますので、打ち直しなどを行う必要があります。 排水の詰まり 陸屋根にも全く勾配がないわけではなく、排水のため少し勾配がついています。勾配を利用して一か所に集められた水は排水(ドレン)を通じて排水されますがドレンが詰まっていると長時間水が陸屋根の床にたまり、コケやカビの発生によって劣化が進行してしまいます。 こまめに清掃し詰まりをなくすほか、防水工事のメンテナンスをする際にはドレンの改修も一緒に行いましょう。 陸屋根の防水工事のご相談は塗り達まで! 陸屋根の雨漏り原因や対策について解説しました。 防水工事を行う際には、下地の状態を見極めて適切な方法で施工する必要があります。 陸屋根の防水工事屋メンテナンスのご相談は塗り達までお気軽にご連絡ください。  

MORE