防水工事も高圧洗浄が必須?工事前の下地処理について
2025年12月26日 公開
防水工事のメンテナンスを行うときには、表面や防水層が劣化していることがほとんどです。
防水施工の劣化状態にはいろいろありますが、水たまりになってしまうようなケースであればカビやコケがはえていることも多く、そのままいきなり工事をしてしまうと耐久性に影響が出てしまいます。
そこで、防水工事の前には下地処理として、清掃などを行っています。
外壁塗装工事と同じように高圧洗浄を行うケースもありますが、この作業は必須なのでしょうか?
今回は防水工事の下地処理について解説します。
防水工事に高圧洗浄は必須?
防水工事を行う前に高圧洗浄を行うと、カビやコケだけではなく汚れなどもきれいに落ち、下地処理としては早く簡単に終えることができます。
しかし、防水工事を行う場所は、水がしみ込まないようにしたい場所です。劣化しているためのメンテナンス工事であれば、すでに防水層が機能しておらず、水を撒くことで雨漏りが進行する可能性もゼロではありません。
そのため、防水工事の下地処置では高圧洗浄は必須の作業ではなく、場所や状況に応じて使う・使わないを判断する必要があるでしょう。

特に屋上防水の場合、階下の室内への漏水が懸念されるため、高圧洗浄作業はほとんど行わないと考えてよいでしょう。
防水工事の下地処理作業
高圧洗浄など水を使った清掃はできなくても、防水工事の下地処理はきっちりと行っておく必要があります。下地処理の方法には次のようなものがあります。
ほうきではく

砂や枯葉、ほこりなどほうきできれいに取り除きます。
ケレン

表面に古い塗膜が残っている場合は、電動サンダーなどでケレン(研磨)をします。
手作業でサンドペーパ―などを使って作業することもあります。

アセトンで拭く

アセトン(シンナーの一種)をウェスなどに含ませてパラフィンをふき取る工程のことを言います。
FRP防水のメンテナンスではケレン→アセトン拭きを行い、下地を整えます。
▶アセトン拭きについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。
クラックの補修
防水層の下まで劣化が進行しクラックなどがある場合は、防水工事前にそれらも補修します。
必要があれば野地板ごと張り替えることもあります。

防水工事なら塗り達!
防水工事前の下地処理は、耐久性や品質に大きく影響する重要な作業です。
工事が終わってしまえば行っていたかどうかわからなくなってしまいますが、見えない部分も正しい施工をしてこそ防水工事の意味があります。
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