外壁塗装に使われる「溶剤系」と「水性系」の塗料の違いとは?選び方のポイントも解説
2026年4月20日 公開
外壁塗装についていろいろ調べていると、「溶剤系塗料」と「水性系塗料」という言葉を目にすることがあります。

見積書にも記載されることが多いこの2つの塗料の違いは、性能や扱いやすさに関わってくる重要な要素です。
今回は、それぞれの塗料の特徴と違い、メリット・デメリットをわかりやすく解説し、どちらを選べばよいかの判断材料をお伝えします。
目次
そもそも溶剤系と水性系の違いとは?
溶剤系と水性系という言葉は、簡単に言えば「塗料を溶かしている成分」にで分類した時の系統の違いです。
塗料は、大きく分けて樹脂(シリコンやフッ素など)・顔料(色を付けている部分)と、それらを溶かす溶媒の3つから成り立っています。
この溶媒の部分が何かによって、
溶剤系塗料:有機溶剤(シンナーなど)で樹脂を溶かしている
水性系塗料:水を使って樹脂を溶かしている
の用の分類して呼ぶことがあります。

この違いが、臭いや環境性能、耐久性、扱いやすさなどに影響します。
ペンでも水性ペンと油性ペンがありますよね。それとよく似ています。
溶剤系塗料・水性系塗料の特徴とメリット・デメリット
溶剤系塗料と水性系塗料の特徴やメリット・デメリットを確認しておきましょう。
| 項目 | 溶剤系塗料 | 水性系塗料 |
|---|
| 主な溶剤 | シンナーなどの有機溶剤 | 水 |
| 耐久性 | 高い | 製品によるが近年は高性能タイプも多い |
| 密着性 | 優れている | 溶剤系に劣る場合あり |
| 臭い | 強い(シンナー臭あり) | 弱い(ほぼ無臭) |
| 環境・安全性 | 揮発性有機化合物(VOC)を含む | VOCが少なく環境にやさしい |
| 施工性 | 扱いに注意が必要 | 扱いやすく初心者でも理解しやすい |
| 用途例 | 金属部・屋根・工場など高耐久を求める場 | 戸建住宅の外壁など一般的な場所 |
溶剤系塗料
溶剤系塗料は鉄部や金属系サイディングなど、密着力や耐久性が求められる場所によく使われます。
メリット:
耐久性が高く、過酷な環境にも強い
密着性がよく、下地との相性がよい
雨風にさらされる外壁や屋根に強い効果を発揮
デメリット:
強いシンナー臭がある(特に在宅中の工事では気になる)
揮発性有機化合物(VOC)を含むため環境負荷がある
扱いに知識や技術が必要で、業者の腕が問われる
水性系塗料
水性系塗料は戸建住宅の外壁や木部など、住宅密集地での作業にも向いています。
メリット:
シンナー臭が少なく、在宅中の工事でもストレスが少ない
人体や環境にやさしい(低VOC)
一般の方でも扱いやすく、安全性が高い
デメリット:
一部、溶剤系に比べると耐久性が劣るタイプもある
湿気や温度に影響されやすく、施工に注意が必要
実際の外壁塗装ではどう使い分ける?
現在では、水性塗料の性能が非常に向上しており、溶剤系塗料より耐久性が極端に劣るということはほとんどなくなりました。そのため、住宅の外壁塗装では水性系塗料が主流になっています。
国や自治体も環境への配慮から水性塗料の使用を推奨する傾向があり、多くのメーカーも高性能な水性塗料を開発しています。
ただし、次のような塗装工事では、現在も溶剤系塗料が採用されるケースが多くなっています。
金属製の外壁や屋根で、強力な密着力が必要な場合
工場や倉庫など、耐久性や耐薬品性を重視する現場
既存塗膜との相性により水性塗料が使えない場合

外壁塗装の仕上がりや耐久性は、塗料の性能だけでなく、下地や施工方法との相性によっても左右されます。
そのため、「とにかく水性のほうが安全」「溶剤のほうが長持ち」といった一概な判断ではなく、現場や下地の状況に合った選択が重要です。
溶剤系か水性系か…迷ったときの選び方のポイントと注意点
塗料選びで迷ったときは、以下のポイントを確認しましょう。
近隣への配慮(ニオイや環境問題)を重視したい → 水性系がおすすめ
雨風が強くあたる、塩害地域 → 溶剤系の方が安心な場合あり
既存の塗膜との相性が分からない → 施工店に相談
塗料の種類だけでなく、「どのメーカーのどのグレードか」も耐用年数や仕上がりに大きく影響します。
施工店が推奨する理由を聞いた上で納得できる選択をしましょう。
塗料の特徴や違いを理解して最適な塗料選びを
溶剤系と水性系、どちらにもメリットとデメリットがあります。
現在では水性塗料の性能も向上し、住宅塗装では安心して使える製品が数多くあります。ただし、下地の状態や周囲の環境によっては、溶剤系塗料が適している場合もあります。
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