塗装に関するマメ知識やイベントなど最新情報をお届けします! 職人ブログ

外壁・屋根材の記事一覧

スレート 割れ 屋根
2023年8月27日 更新!

スレート屋根の割れは放置すると危険!補修方法は? l塗り達

2023年8月27日 公開 スレート屋根は薄く軽量で、カラーバリエーションが豊富なため多くの戸建て住宅で採用されている屋根材です。 1枚1枚を屋根に重ねて葺いていくスレートは、割れが発生することも! 1枚だからと甘く見ていては大変なことになってしまいます。 スレート屋根の割れは、放置せずに補修すればながくお家を守ってくれます。 スレート屋根の割れの補修についてまとめましたので、屋根の状態が心配な方は是非参考になさってください。 スレート屋根の割れの原因   スレート屋根の割れの原因には、次のようなものがあります。 ①経年劣化 スレートは、経年劣化で表面の塗膜がはがれて水をはじく力が弱まります。その結果、スレート自体が雨を吸い込んで、太陽光で乾く を繰り返して割れてしまうことがあります。 ②飛来物 例えば強風で近所の家のアンテナが飛んできた、台風で巻き上げられた枝が当たった、など物理的な衝撃で割れてしまうこともあります。 ③踏み抜いてしまった スレートは経年劣化でもろくなると、作業で人が歩いたときにパリッと割れてしまうことがあります。 ④屋根工事 アンテナ工事や、太陽光をのせる工事など、屋根の上で行う作業で部材が当たったり、重さで割れてしまうことがあります。   いずれも、経年劣化でもろくなっていると割れやすいので、放置していると割れはどんどん広がってしまう可能性があります。 スレート屋根のひび割れ補修の方法 スレート屋根のひび割れは、当たり前ですが放っておいても勝手には直りません! 人の手で補修の必要があります。 割れているが、屋根材自体はまだある場合 まだ屋根材自体が残っている場合は、欠けている部分をつなぎ合わせて、シーリングで補修します。 下地補修が終わってから塗装に移ります。 割れた屋根がもうない場合 ひび割れた部分がなくなってしまっている場合は、その部分だけ差し替えを行うこともあります。 まずは屋根の点検から スレート屋根の割れと補修について解説しました。 屋根の塗装メンテナンスは7~10年に1度といわれますが、経年劣化で自然に割れが起こる可能性もあるため、補修の時期を逃さないようにしましょう。 そろそろメンテナンスの時期を迎える場合は、現在の屋根の様子を知ることから始めましょう。 塗り達の屋根調査はドローンを使用して、上空からの全体を撮影して行います。 調査の段階で、屋根の上に上がることはないので、踏み抜いてしまう心配もありません。 ズームで見ると、屋根一枚一枚がしっかり確認でき、お客様にも一緒に見ていただけるのでより状態を詳しくをお伝えすることができます。 現地調査は無料です。ぜひ一度塗り達までご連絡ください!        

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塗り達 施工事例
2023年8月26日 更新!

屋根塗装でさび止めを使うのはどんなとき?役割や特徴を解説 l塗り達

2023年8月26日 公開 「え!屋根が赤く塗られている!!」 お願いした屋根の色はたしか黒だったはずなのに・・・! いきなり真っ赤になっていたらびっくりしてしまいますよね。   それ、さび止めかもしれません! 屋根塗装では、下塗りにさび止め塗料を使うことがあります。   さび止めは何のために使うのか、さび止めの役割や使うシーンを確認しておきましょう。 さび止めの役割 さび止め塗料は、その名の通り、さびをとめる効果のある塗料の事です。 金属は、空気と水に触れると化学反応を起こして錆びるという性質があります。 金属にさびが発生すると、 ・表面がはがれる ・強度が落ちる ・穴が開く といった劣化が見られ、最悪の場合朽ちてボロボロになってしまいます。 屋根が金属の場合、 ・屋根自体が使い物ならなくなる ・雨漏りの原因になる など、さびの発生で起こるデメリットは深刻です。 そのため、さび止めを使ってさびが発生しないようにします。 屋根塗装でさび止めを使うケース 屋根塗装でも、すべての屋根でさび止めを使うわけではありません。使う場所を確認しておきましょう。 トタン屋根(金属屋根) 屋根材が金属(トタン屋根)の場合は、下塗りにさび止めを使用します。 スレート屋根の場合は、シーラーというさび止め効果はないもので下塗りします。 屋根の板金 スレート屋根であっても、板金でできた部分はさび止めを使います。 棟板金や袖板金はさび止め、屋根材の部分は材にあった下塗り材を使用します。 上塗り材は、板金部分も同じものを使用しますよ。     さび止めの使い方 さび止めは、下塗り材として使用します。 ①下地処理(ケレン) もし、いますでにさびが発生していたら、塗膜の下でさらに劣化が進む可能性があるため、下地処理(ケレン)をしてサビをしっかりと落とします。 ②さび止め 下地のサビをしっかりと落としたら、上塗り材の前に下塗り材としてさび止めを使います。 写真では赤い部分がさび止め塗料を塗ったところです。 さび止めは全部赤い?? さび止めは、実は赤だけではなく、白やグレーもあります。 上塗り材の下に隠れてしまいますが、上塗り材の色によってできるだけ目立たない色をチョイスして使っています。 昔は、さび止めの成分として用いていた鉛が赤茶系の色だったため、さび止めといえば赤というイメージがあります。 現在は、公害問題などから鉛以外の成分で作られるものもあり、赤だけというわけではなくなりました。   金属を塗装でメンテナンスできる場合・できない場合 取り合えず塗装しておけばOK!というわけでもありません。 塗装によってできるのは、表面に塗膜を付けることなので、 ・屋根材が欠けている ・穴が開いている といった修復はできないのです。 塗装でメンテナンスできるケース 金属屋根の場合、塗装でメンテナンスできるのは、 ・表面にさびが発生している ・サビは発生していないが塗膜が劣化している などです。 さびてるけど、まだ屋根材がダメになるほどではないな という場合は塗装でメンテナンスが可能です。 下塗りにさび止めを使って、新たなサビの発生を抑制します。 塗装ではメンテナンスできないケース 逆に塗装できない場合は、 ・さびて穴が開いている ・すでに雨漏りしている ・朽ちてボロボロになっている など、屋根材自体が深刻なダメージを受けている場合です。 塗装ができない場合は、葺き替えやカバー工法など、屋根工事を検討することになります。 #gallery-1 { margin: auto; } #gallery-1 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 20%; } #gallery-1 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-1 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */ こちらは厨房の板金屋根で、板金をはがすと野地板までボロボロになっていたため、葺き替えを行いました。 さびにくい金属屋根 ガルバリウム鋼板 トタンや瓦棒屋根から葺き替えるのであれば、同じ金属でもガルバリウム鋼板の屋根がおすすめです。 金属ですが、さびにくく耐久性が高いため、最近新築でも多く採用されています。   屋根の種類 耐用年数(メンテナンス頻度の目安) トタン 10~20年(7~10年) 瓦棒 20~30年(8~10年) ガルバリウム鋼板 30~35年(15年) ガルバリウム鋼板の場合も、少しずつですがサビが発生してきます。早めの塗装メンテナンスがおすすめです。 金属屋根の塗装も塗り達におまかせ! 塗り達では、スレート屋根から金属屋根、洋瓦などあらゆる屋根材の塗装を手掛けています。 「うちの屋根はなにでできているの?」 「まだ塗装しなくていいかな?」 「どんなお手入れが必要?」 そんな屋根に関するお悩みも、塗り達までご相談ください! 現地調査は無料!ドローンで上空から安全に屋根を調査いたします! お気軽にお問い合わせください♪

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2023年8月23日 更新!

屋根塗装の全工程を解説!耐久性の高い塗装工事にするために必要なこととは l塗り達

2023年8月23日 公開 これから屋根塗装を控えている方、また検討中の方、せっかく工事するなら耐久性が高く長持ちする塗装がいいですよね。 しかし、具体的にどんな工程を経て完成するのか、詳しく知らないという方がほとんどではないでしょうか。 屋根の塗装工事は、いろいろな工程を10~14日間ほどかけて工事を行います。 1つ1つに行う意味があり、どれか一つが抜けてもよい工事にはなりません。 今回は、広く普及しているスレート屋根の塗装の全工程を写真付きで解説します!最後までぜひご覧ください。   ①足場組み #gallery-2 { margin: auto; } #gallery-2 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 33%; } #gallery-2 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-2 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */ 屋根塗装の工事で最初に行うことは足場の設置です。 高所作業のため職人の安全確保、作業効率の安定、品質確保のため、足場の設置は欠かせません。 屋根だけの工事を行う場合もメッシュシートで建物全体を覆います。 また、次の工程「高圧洗浄」で水が飛び散らないように養生を行います(写真 中央)。 屋根の傾斜が急な場合は屋根足場を設置することもあります(写真 右)。 ②高圧洗浄 塗装前に高圧洗浄を行います。 高圧にした水を使って、屋根の上の汚れ、カビコケ、古い塗膜 などを洗い流します。 劣化が進んだ状態の屋根は、塗膜が密着しておらず塗料が粉のようになってのっかっているだけの状態になっています。 このまま塗装してしまうと、古い塗膜のせいで新しい塗料がうまく密着せず、早期はがれの原因になってしまいます。 ③下地処理(板金部分) スレート屋根は棟部分に板金が使われていることが多く、この部分も劣化するので一緒に塗装します。 金属は、サビの発生を抑制することが塗装の1番の目的なので、下地処理でケレンを行いさびを落とします。 ④下塗り(板金部分) 板金部分の下塗りにはさび止めを使います。 さび止めは新たなサビの発生を抑制し、金属をサビから守ってくれます。 棟板金のほか、袖板金なども同じように塗っていきます。 ⑤下塗り1回目(スレート部分) いよいよ塗装が始まります。スレート部分には下塗りにシーラーを使います。 シーラーは下塗り材の一種で、屋根材に浸透して内側ら固めで屋根材を強固にする働きがあります。 本来の下塗りの役割である「下地と上塗り塗料との密着を高めるシールの役割」もあります。 ⑥下塗り2回目(スレート部分) 屋根の場合、屋根を強固にするために下塗りは標準で2回塗りを行います。 ちなみに下塗り剤は透明なものもありますが、塗り達ではあえて白を使っています。 その理由は、塗っていることがよくわかるからです! 下塗りの上から上塗り塗料をぬるので、白は隠れてしまいますが、隠れてしまうからこそ下塗りを入れているのかどうかわからないと困るのです。 下塗りが入っていないと、早期はがれの原因になるなど施工不良となってしまいます。 完成後にはわからない工程だからこそ、目に見えて確認できるよう白い塗料を使って写真で記録をしています。 ⑦タスペーサー挿入 下塗りの後、タスペーサーを挿入していきます。 タスペーサーは縁切り材とも呼ばれ、スレート屋根の間の隙間を確保するために使います。 スレートは、少しずつ重なるように葺かれているのですが、屋根材と屋根材の間の隙間を雨が通り抜けるようになっています。 ただ、この隙間は塗料を塗ってしまうと塗膜でくっついてしまい、水が通れなくなってしまうのです。 そうなると、入り口はあるのに出口がない雨水が屋根材の下に大量に溜まることになり、放置していると雨漏りの原因になってしまいます。 昔はすべての塗料を塗ったあと、カッターを使って手作業で隙間をあけるという縁切りの工程を入れていました。 しかし、せっかくきれいに塗った塗膜を傷つけてしまう上に、屋根全体に行うと大変な労力がかかるため、現在はタスペーサーを用いるのが主流になっています。 ▼タスペーサーについてはこちらの記事もご覧ください。 京都・滋賀の外壁塗装・屋根塗装・雨漏りなら塗り達へタスペーサー l塗り達https://nuritatsu.com/blog/428852023年4月14日 公開この記事では、タスペーサーについて解説しています。タスペーサーは、スレート屋根の塗装の際に縁切りの代わりとして、屋根材の隙間に差しこんで、雨水の通り道を確保するための道具。スレート屋根は、薄い板状にしたセメントでできた屋根材で、通常は屋根材と屋根材の隙間から雨水が流れ落ちるように葺かれている。しかし、屋根の塗装を行うと塗料で隙間がくっつき雨水の通り道がなくなってしまうため、雨漏りや内部結露の原因となるため、従来は塗料をすべて塗り終えたあとに、カッターナイフで塗膜を切... ⑧上塗り1回目(スレート部分・板金部分) 最後の仕上げ上塗りです。 上塗りも2回同じ塗料を重ねて塗ります。そのため上塗り1回目を「中塗り」と呼ぶこともあります。 中塗りは、スレート部分、板金部分を同じ塗料を使って塗っていきます。 ⑨上塗り2回目(スレート部分・板金部分) 最後に上塗り2回目です。 ムラなく均等な塗膜を付けるために、確認しながら丁寧にスピーディに作業します。 ⑩塗装完了 #gallery-3 { margin: auto; } #gallery-3 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 50%; } #gallery-3 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-3 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */ 屋根の塗装が完了しました! 色があせカビやコケがついていた屋根から、塗膜がよみがえりきれいな屋根になりましたね! これで、屋根材はまだまだ活躍できそうです。 最後に足場を解体して、工事は完了となります。   屋根の塗装工事 まとめ 屋根の塗装工事について工程を写真付きで解説しました。 ①~⑩までの工程で、どの部分が重要だったかお分かりになりましたか? 答えは「全部」です! #gallery-4 { margin: auto; } #gallery-4 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 50%; } #gallery-4 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-4 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */ 屋根の塗装工事の工程は、どれか1つでもかけてしまうとよい工事にはなりません。 すべて耐久性の高い塗膜を作るために必要な工程です! また、高圧洗浄と各塗装の工程の間には「乾燥期間」が存在します。 塗料は乾燥するときに密着するので、この時間を飛ばしてしまってもいい塗膜ができないのです。 全工程を終えるのに約2週間かかるのは、乾燥期間をとる必要があるからです。   塗り達では、熟練の職人が作業を行いますので、工程を飛ばしてしまった、下塗りを1回塗っていなかったということはありません。しかし、記録として工程を写真で保存しています。 工事写真帳として、工事完了後にお客様にもお渡ししていますので、ぜひご覧になってください。   屋根塗装の施工実績も多数ございます。 塗り達の屋根塗装 施工事例を見る 耐久性の高い屋根の塗装は、塗り達までご用命ください!      

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スレート屋根の画像
2023年8月21日 更新!

コロニアルのメンテナンスは塗装でできる?劣化症状や注意点を解説 l塗り達

2023年8月21日 公開 「コロニアル」という屋根材を知っていますか? コロニアルは、スレート屋根の一種で、クボタ松下電工外装株式会社(現ケイミュー株式会社)が発売した屋根材の商品名です。 スレートとは、セメントに繊維素材を混ぜて薄い板状に加工した屋根材です。 カラーベストもスレート屋根の一種で、同じくケイミューが販売している屋根材の商品名です。 数あるスレート屋根の中でも広く普及したため、厳密にはケイミューの商品ではなくてもスレート屋根のことを「コロニアル」(またはカラーベスト)と呼ぶようになったといわれています。 コロニアルの特徴 コロニアルは、 ・軽量 ・安価 ・色が豊富 であることが特徴です。 地震の多い日本では屋根の軽量化は課題であり、耐震性を高める重要な要素でした。 安価で施工しやすく、化粧スレートは色が豊富であるためどんな家にもマッチするので、広く普及しました。 (▲ケイミュー コロニアルグラッサ https://www.kmew.co.jp/shouhin/roof/shohin_shosai.jsp?id=15 より引用) コロニアルの劣化症状 コロニアルの耐用年数は20年~25年といわれますが、経年劣化が起こります。 一般的に屋根の劣化は外壁よりも早いので、5~10年で塗装するのがおすすめです。 次のような症状が見られたらメンテナンスのサインです。 カビ・コケの発生 表面の化粧仕上げが劣化すると水を吸い込みやすくなり、カビやコケが発生します。 色褪せ 色褪せも、表面の塗装がはがれ、屋根材がむき出しになっている状態です。紫外線による劣化症状です。 割れ 劣化が進むと、屋根材自体に割れが発生してしまいます。 欠けてしまうと塗装ではメンテナンスができないため、屋根材の差し替えや、もっと劣化が進むと屋根工事になってしまいます。 屋根の塗装は塗り達にお任せ コロニアルの特徴や劣化症状について解説しました。 とはいえ、屋根の劣化は地上からはなかなか見えづらく、気づいたときにはかなり劣化が進んでいた・・・!ということも。 コロニアルの塗装のサイクルが5~10年なので、新築、または前回の塗装からの年数を鑑みて、早めの劣化診断をお勧めします。 塗り達では、屋根塗装の劣化診断・見積を無料で行っております。 屋根の確認には、ドローンを使った上空からの撮影を採用しているので、屋根の上に上がって踏み抜いてしまったなんてこともありません。 ズーム撮影で詳細に屋根の様子を確認でき、お客様にも見ていただけるのでご好評いただいています。 #gallery-5 { margin: auto; } #gallery-5 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 33%; } #gallery-5 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-5 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */ 屋根の点検・メンテナンスは塗り達にお任せください!        

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2023年8月17日 更新!

屋根塗装で使うシーラーとは? 役割や目的を解説 l塗り達

2023年8月17日 公開 主にカラーベスト(スレート)屋根の塗装で使われる下塗り材に、シーラーがあります。   下塗り材にはほかにも、プライマーやフィラーと呼ばれるものもありますが、屋根塗装でシーラーを使う目的はなんなのでしょうか? 今回は屋根塗装で使うシーラーについて特徴や、ほかの下塗り材との違いについて解説します。   そもそも下塗り材ってなに? そもそも外壁塗装における下塗り材とは、中塗りや上塗りの前に、素地に最初にぬる塗料の事です。 色を付けたり、トップコートとしての役割があるのが上塗り材ですが、下塗り材は ・下地を補強する ・上塗り材との密着性を高める ・上塗り材の吸い込みを防ぐ などの役割があります。 吸い込みについては後で詳しく解説します。   シーラーとは シーラーの語源は「seal(シールする・接着する)」です。 塗料自体はさらさらとしていて粘り気がなく、浸透性の高さをうたっているものもあります。 下塗りとしての役割は ・上塗り塗料との密着性を高める ・上塗り材の吸い込みを防止する です。 役割① 上塗りとの密着性を高める 塗装において塗膜がしっかりと密着していることは耐久性にかかわるため、重要視されることの1つです。 どんなにきれいに見えても、下地に塗料が密着していないと数年ではがれてきてしまいます。 シーラーは、語源からもわかるように密着させる、つまり上塗り材と屋根材の間でシールの役割を果たします。 下塗り材があることで、上塗り塗料がしっかりと屋根材に密着し、耐久性の高い仕上がりを実現することができます。 役割② 上塗り材の吸い込みを防止する 吸い込みとは、塗料が素地に浸透してしまい塗っても塗っても表面に塗膜ができない状態を言います。 浸透するタイプの木部塗料などとは違い、屋根塗装で使う上塗り材は表面に塗膜を形成するタイプなので、塗っても塗っても吸い込まれてしまうと、塗膜ができないうえに塗料が大量に必要になってしまいます。 スレートはもともと防水性がなく、塗膜を作って水をはじいています。 約10年ほどで表面が劣化し、スレート自体が水を吸い込み始めてしまうため、その状態が長く続くと内側から割れたり、はがれたりする原因になります。 スレート屋根に塗装するとき、同じように上塗り材をいきなり塗ってしまうと屋根が塗料をどんどん吸い込んでしまうため、これを防ぐためにシーラーを使います。 役割③ 下地を強固にする シーラーは屋根材に浸透し、内側から屋根材を補強し固めます。その上に中塗り・上塗りと重ねることで屋根材に浸透することなく塗膜をしっかりとつけることができるようになります。 劣化が激しいと吸い込みも激しくなるため、下塗りの段階で2回3回と塗り重ねる必要がある場合もあります。   プライマー・フィラーとの違い シーラー以外の下塗り材との違いを見てみましょう。 プライマー プライマーは「primary(最初の)」が語源となっていて、「最初に塗る塗料」の総称です。 そのため、シーラーもプライマーの一種ともいえます。 さび止め塗料もプライマー、シール工事でシーリング材の前に塗る下塗り材もプライマーと呼ばれます。 フィラー フィラーの語源は「filler(埋めるもの」で、ひび割れやでこぼこを埋める役割がある下塗り塗料のことです。 外壁ではモルタルに厚付けする場合や、ひび割れに追従するための「微弾性フィラー」などがあります。 屋根用のフィラーは、下地調整と下塗り材としての役割を持つものがあります。   適切な下塗り材の使用で耐久性が高まる 下地や上塗り材の種類によって適切な下塗り材を使うと、塗料が性能をしっかりと発揮することができ、耐久性もより高まります。 逆に、上塗り塗料との相性が悪かったり、下地をうまく補強できていない下塗り材を使ってしまったりすると、期待するほど持たない場合もあります。 塗り達では、下地や劣化状況、上塗り材に合わせて適切な下塗り材をしっかり見極め、塗る回数にもこだわります。 屋根の下塗りは基本2回+中塗り・上塗り で4回塗りが基本のパック商品となっています。 ▼屋根塗装についてはこちらの記事もご覧ください。 京都・滋賀の外壁塗装・屋根塗装・雨漏りなら塗り達へ屋根塗装は何回塗り? l塗り達https://nuritatsu.com/blog/430332023年5月6日 公開塗装工事において、同じところに塗料を何度も塗り重ねて塗膜を作ることは、外壁材や屋根材を保護することを目的として行います。屋根塗装では、3回塗りが基本といわれていますが、その理由や工程をご存知でしょうか?今回の記事では屋根塗装の3回塗りについて解説していきます。 なぜ3回塗りなのか?屋根塗装において、基本3回塗りといわれますが、毎回同じことをを繰り返しているわけではありません。詳しい工程を見てみましょう。①下塗り高圧洗浄を終えたら、下塗りから始まります。これが3回塗り... 屋根塗装なら塗り達にお任せください!    

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2023年8月12日 更新!

屋根塗装は夏でもできる?塗装と気温の関係について解説 l塗り達

2023年8月12日 公開 8月の日本の夏の暑さは、「猛暑」という言葉が使われるほど、強烈ですよね。 地面からの照り返しを体感していると、屋根の上は大丈夫なのだろうか・・・と心配になってしまいます。 40度近い気温の時は、「屋根の上で目玉焼きが焼ける」といわれるほど、屋根表面が高温になります。 夏の暑い時期でも屋根塗装はできるのか。 本日は、塗装と気温の関係について解説していきます。 塗装工事ができる条件 基本的にどの塗料メーカーでも、塗装ができる気温・湿度の条件として下記のような項目を挙げています。 ・気温5度以上、湿度85度未満 日本は四季があるので、気温が5度を下回る冬や、湿度が高い梅雨や雨が多い時期などは、塗装ができない場合があります。 逆に、この条件が守られていればどの季節でも塗装は可能ということになります。 夏の暑い時期の塗装 夏は、湿度が85%を超える日はあるかもしれませんが、気温が5度を下回ることは日本国内においてはないと考えてよいでしょう。 しかし春や秋に比べると、気温の高さはけた違いになります。 屋根の表面温度は、夏場の日中は70~80度にもなるといわれます。 当然酢で触ってしまうとやけどすることが考えられますし、職人さんの作業は大変過酷なものになります。   温度が高いと塗装にとって制約が多くなる では、高温になりすぎるとどうなるか。 答えは「塗装はできるが、制約が多くなる」です。 塗装において、塗って乾かすというのは非常に大切なことです。 乾燥期間があるから塗料が屋根に密着します。 十分に乾ききっていないと「はがれ」の原因になるので、塗装工程と同じくらい乾燥期間は重要なのです。 メーカーが出している塗装ができる条件も、この「乾燥」が十分にできるかどうかが主な理由です。 寒すぎても、湿度が高すぎてもうまく乾燥しなくて密着しないということです。   暑すぎると、塗ったところからすぐ乾燥してしまい、 ・修正がきかない ・均一な塗膜を作りにくい ・作業性が低くなる などのデメリットがあります。 また、希釈率を調整しながら行うなどイレギュラーな対応をする必要が出てきます。 夏場の非常に暑い時期でも塗装は可能ですが、仕上がりに影響が出る可能性があるため、現場で調整しながら行うか、時期をずらす必要が出てくるというわけです。   基本的には塗装条件を満たせば1年中塗装は可能 温度と湿度の条件が守られれば、基本的に1年中塗装は可能です。 屋根塗装や外壁塗装などはどうしても天候に左右されることがある工事です。 春や秋でも豪雨や台風があったりするため、雨で作業ができない、気温が低すぎてできないといったことはある程度は仕方がないことといえるでしょう。 夏場に工事をする場合も、気温が上がりすぎるということ以外に、台風や夕立などもあるため、工程が守りにくい場合もあります。それでも施工不良にならないように、工期をできるだけ守りながら仕上げることがプロの仕事です。 塗り達では、現場経験が豊富な職人、担当者が多数在籍しています。 塗装工事なら塗り達でお任せください!                    

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アスベスト
2023年8月6日 更新!

アスベストを含む屋根は塗装できる? 危険性や注意点について解説 l塗り達

2023年8月6日 公開 「アスベスト」と聞くと、健康被害や危険なものというイメージがあるかもしれません。 平成18年(2006年)に使用が全面禁止されるまでは、安価で耐久性が高い材料として広く建築業界で使われてきました。 現在でも屋根材にアスベストが含まれているものが使われている住宅も少なくありません。 もし、自宅の屋根がアスベストを含む屋根材だとしたら、塗装は可能なのでしょうか? 本日は、アスベストと屋根塗装について解説してきます。 アスベストとは アスベストは「石綿」とも呼ばれ、天然に産する繊維状けい酸塩鉱物のことで、非常に繊維が細かいことが特徴です。 研磨や切断の際に飛び散り、吸引すると肺繊維症(じん肺)、悪性中皮腫の原因となるため、健康被害が問題になり使用が禁止されました。 厚生労働省 アスベスト全面禁止 人体には悪影響があるアスベストですが、建築資材としては、安価で耐久性が高く大変優秀でした。 そのため、長年たくさんのアスベストが材料として使われてきており、現在使用は禁止されているものの、現存している建物に使われているアスベストに撤去の義務がないため、現役で屋根材として使われている住宅もまだまだたくさんあります。   アスベストを含む屋根は塗装可能 撤去の義務がないため、基本的に塗装工事は可能です。 ただし、塗装工事によって飛散し吸引の危険がある場合もあり、工事は慎重に行う必要があります。   アスベストを含む屋根が危険な理由 アスベストは、吸引しなければ特に問題は大きくなりません。 しかし、塗装工事においては、アスベストが飛散する可能性のある工程があります。 それが高圧洗浄です。 高圧洗浄の水圧は大変強く、洗浄によってアスベストが飛散する恐れがあります。 そうなると、作業している職員はもちろん、近隣住宅への飛散も考えられるため注意が必要です。 塗装工事は可能ではありますが、飛散する可能性を考えると、葺き替え工事やカバー工法のほうが安全性は高く推奨できる方法といえるでしょう。 アスベストを含む屋根の工事を行う場合 アスベストを含む屋根のメンテナンスに塗装ではなく屋根工事を選ぶ場合も、飛散については最新の注意を払う必要があります。 カバー工法 今ある屋根を撤去せず、その上から新しい屋根でカバーしてしまう方法です。 軽量な屋根しか使えないこと、アスベストは屋根の下に残り続けることなどのデメリットがありますが、 塗装工事に比べると工事中に飛散する可能性は低く、安全であるといえるでしょう。   葺き替え工事 アスベストを含む屋根材を撤去し、屋根を新しく葺く方法です。 葺き替え工事を行えば、アスベストは撤去されるため、気持ちの面ではすっきりするかもしれません。 しかし、カバー工法に比べて高額な工事費になること、さらにアスベストの撤去には特殊な工事が必要になり、撤去費用が別途必要になります。大掛かりな工事なので工期も費用も掛かる点がデメリットといえるでしょう。   アスベストが含まれている屋根かどうかの確認方法 アスベストが含まれている屋根かどうか、見た目では大変判断しにくくなっています。 基本的に2006年以降に建築されている場合、すでにアスベストの使用が禁止されているため使われていない場合が多いでしょう。 ただし、すでにアスベスト含有の屋根材が製造され在庫で残っていたものを使用している可能性もあるため、2006年前後の建築の場合、設計図などで使用材料を確認してみると判明します。 見た目でも設計図でもわからない場合は、専門業者に調査を依頼する方法もあります。 業者も瓦の特徴や築年数から屋根材を特定する方法をとるので、調査に時間がかかりますが、その後のメンテナンスについても相談できるため、屋根についてお困りの場合は、専門業者に相談する方法がよいでしょう。 アスベスト含有の屋根材は耐久性が非常に高いため、まだまだ現役で使われています。 うちの屋根はどうかな?と思ったら、専門業者に依頼しましょう。 塗り達では、屋根の調査も承っています。どんなことでもお気軽にご相談ください。   ・    

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ケラバ
2023年8月5日 更新!

ケラバとは?役割や特徴を解説 l塗り達

2023年8月5日 公開 屋根の工事を検討して調べていると「ケラバ」という聞きなれない言葉が。 これはいったい何? 何かの名前? と、気になる方のため、本日はケラバについて解説していきます。 ケラバとは ケラバとは、部品の名前でも、屋根材の名前でもなく、屋根のある場所を指す言葉です。 下の写真の赤く囲った場所をケラバと言います。 切り妻屋根などで外壁から外側へ出ている部分のうち、軒樋がついていない方がケラバです。   ケラバの役割 ケラバには3つの役割があります。 ①日当たりを調整する 夏は太陽光が直接窓から室内に入るのを防いでくれます。 ②外壁を紫外線から守る 直射日光により紫外線は、外壁の劣化を早めます。ケラバがあると太陽の光をうまく遮り、外壁の劣化スピードを少し抑制することができます。 ③雨や風が吹き込むのを防ぐ 窓を開けたときにケラバがあるのとないのでは、雨の吹き込み方が違います。屋根からの水切りの役割を果たし、直接外壁や窓に雨風が当たるのを防いでくれます。 ケラバの補修 ケラバは、破風板や水切り板金などでおおわれています。 破風板や水切り板金は、台風や強風で飛ばされることも多く、損傷したり無くなってしまった場合は補修工事が必要になります。 風災による被害の場合は、火災保険で修繕が可能な場合があります。 台風通過直後など、なにかいつもと様子が違うと思ったらケラバの板金がなくなっていた!ということも。 ケラバはお家を太陽光や雨風から守る大事な部分ですので、損傷に気づいたら早めに調査を依頼し修繕してしまいましょう。 屋根工事も塗り達にお任せください!  

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緑青 銅板
2023年8月4日 更新!

銅板屋根とは?特徴やメリットを紹介 l塗り達

2023年8月4日 公開 この記事では、銅板(屋根材)について解説しています。 銅板屋根は、その名の通り、銅の板でできた屋根材です。 寺社仏閣の屋根に使われていることが多く、緑青色の重厚感のあるたたずまいが特徴です。   銅板屋根の特徴・メリット 銅板屋根の特徴は、なんといっても高い耐久性です。 年月とともに、表面には「緑青(ろくしょう)」と呼ばれる青さびが発生し、さらに耐久性が高まります。 さらに表面は塗装の必要がなく、メンテナンスフリーで60年以上は持つといわれています。 そのほか、 ・加工しやすい ・非常に軽量 ・自然な重厚感 など、いいとこ尽くしの屋根材なのです。 銅板屋根を採用するデメリット 大変優れた面が多い銅板屋根ですが、メリット・デメリットも確認しておきましょう。 価格が高い 日本の主流の屋根材スレートやガルバリウム鋼板のおよそ3倍ともいわれる高額な屋根材です。 一般住宅に普及していないのは、メリット以上に価格がネックになっているのでしょう。   施工できる業者が少ない 銅板屋根の施工の需要が少ないため、一部の特殊な職人意外は施工技術を持っていない場合が多いようです。 寺社仏閣の建築には専門の業者が存在するため、一般住宅を請け負う職人には、施工の必要も機会もなく、実際に施工できる業者は限られていると考えてよいでしょう。 材料が高額+施工費用も高額になりやすい ということがデメリットといえます。          

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