塗装に関するマメ知識やイベントなど最新情報をお届けします! 職人ブログ

防水工事の記事一覧

2025年10月24日 更新!

金属屋根のサビ・腐食は屋根工事でメンテナンス!施工事例を紹介

2025年10月24日 公開 金属の劣化症状の1つにサビがあります。 サビは金属の腐食とも呼ばれ、進行すると穴あきなど重大な損傷となって雨漏りの原因ともなります。 金属屋根でサビや穴あきが発生してしまった場合は、葺き替え工事など屋根工事が適切です。 こちらは、下屋根の板金屋根部分です。 劣化が進行し雨漏りも発生していました。 庇ではなく、屋根の下に作業スペースがあり雨漏りに困っておられたため葺き替え工事を行うことになりました。 板金を外した状態です。下地の木材も腐食しており、かなり長い時間水にさらされていたことがわかります。 このまま屋根材だけ取り換えても、耐久性は保証できないため、下地を貼るところからスタートします。 下地を貼ったら、防水性のあるルーフィングシートを貼ります。金属屋根でもスレートでも、雨漏りから屋根やお家を守っているのはこのルーフィングシートなのです。 ルーフィングシートの上から、新しい板金屋根を葺きます。 外壁との取り合い(接合部分)もしっかりと処置し、雨漏り補修プラス屋根のメンテナンス工事を行うことができました。 大屋根だけではなく、下屋根や庇など、一部分の屋根工事も対応可能です。 屋根のことならどんなことでも塗り達にご相談ください!

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2025年10月23日 更新!

陸屋根は雨漏りしやすい?その理由と対策 補修方法も解説!

2025年10月23日 公開 陸屋根のお家は雨漏りが多いことを知っていますか? 陸屋根は住宅やビル、工場などいろいろな建物で採用されています。一般的な三角形との大きな違いは勾配がないことですが、どうして雨漏りしやすのでしょうか? 今回は陸屋根が雨漏りしやすい理由や対策・補修方法を解説します。 陸屋根とは 陸屋根とは、勾配がほとんどない平らな屋根の事で、平屋根とも呼ばれます。 屋上やバルコニーのように使ったり、室内の空間も無駄なく広く使えるため人気があります。 また屋根がないため下からの風の影響が少なく、台風などの強い形状とされています。 陸屋根が雨漏りしやすい原因 陸屋根が雨漏りしやすい原因は、特徴でもある「勾配が少ないこと」です。 切妻屋根などいわゆる三角屋根は頂点から軒へ向かって勾配があり、降った雨は自然と地面へ流れていきます。 これに対し、陸屋根の場合は勾配がほとんどないため降った雨がとどまりやすく、劣化した防水層やシーリングの隙間から雨漏りが起こりやすくなっているのです。 陸屋根の雨漏り対策と補修方法 陸屋根の雨漏り対策と補修方法についてみていきましょう。 経年劣化したらメンテナンス 陸屋根がある場合、通常は防水施工がしてあります。 しかし、紫外線に弱い防水層は経年劣化で防水機能が低下しやすいため、メンテナンスを行う必要があります。 元々防水工事がされていない また一昔前の陸屋根では、コンクリートで仕上げられて防水工事を行っていないこともあります。コンクリートはひび割れしやすく、現在では防水工事を行ったような防水機能はほとんどないことが知られています。 すでに雨漏りしている場合は、通気緩衝工法など下地の湿気を逃がすことができる方法での防水工事を行います。 シーリングの劣化 目地のシーリング材も劣化によってはがれや破談が生じると、隙間から雨が入り込みやすくなっていますので、打ち直しなどを行う必要があります。 排水の詰まり 陸屋根にも全く勾配がないわけではなく、排水のため少し勾配がついています。勾配を利用して一か所に集められた水は排水(ドレン)を通じて排水されますがドレンが詰まっていると長時間水が陸屋根の床にたまり、コケやカビの発生によって劣化が進行してしまいます。 こまめに清掃し詰まりをなくすほか、防水工事のメンテナンスをする際にはドレンの改修も一緒に行いましょう。 陸屋根の防水工事のご相談は塗り達まで! 陸屋根の雨漏り原因や対策について解説しました。 防水工事を行う際には、下地の状態を見極めて適切な方法で施工する必要があります。 陸屋根の防水工事屋メンテナンスのご相談は塗り達までお気軽にご連絡ください。  

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アルミテープ
2025年10月15日 更新!

雨漏りはDIYで直せる?できる範囲や注意点を解説

2025年10月15日 公開 雨漏りしたらプロの施工店に早期補修を依頼するのが一番ですが、中には自分で何とかできないかなぁと考える方もいらっしゃるでしょう。 DIYでの雨漏り補修は、失敗してしまうと雨漏りが拡大したりけがをしたりと取り返しがつかなくなってしまいます。むやみやたらに行うのではなくできる範囲・できない範囲や注意点を知ることが大切です。 今回は、DIYで雨漏りを補修する際の注意点や、補修できる範囲を解説します。 DIYで補修できる雨漏り DIYで補修可能な雨漏りとは、「大雨や強風を伴う雨の時だけ起こる雨漏り」かつ「雨の侵入経路が1階である」ケースです。 例えば、1階の窓の雨が吹き込んでくる場合に雨漏りする、土砂降りの時だけ樋がオーバーフローするといった場合です。2階や屋根など高所で発生している雨漏りの場合は、危険なので絶対にご自分で補修を試みないようにしてください。 DIYでの補修はおすすめしない雨漏り DIYでの補修をおすすめしない雨漏りは、常時起こっている雨漏りや屋根など高所が発生源の雨漏りです。 前述のように屋根の上などは滑りやすく大変危険なので登らないようにしましょう。 また通常の雨や、小雨でも雨漏りが起こっている場合かなり進行していることが考えられます。 躯体が腐食してたり、耐久性に影響が出ていることも考えられるため、目に見えている部分の補修だけではなくお家の内部の補修を要するケースがあります。DIYでの補修は難しい範囲になってきますので、プロの施工店に依頼しましょう。 DIYでの雨漏り補修の方法 DIYで補修できる雨漏りの場合の補修方法と注意点をご紹介します。 防水テープやアルミテープでふさぐ サッシ廻りからの雨漏りの場合、テープを使って隙間をふさぐ方法が最もポピュラーです。 台風の前だけサッシ廻りを補強するように使うと、雨漏りを防ぐことができます。 樋の掃除を行う オーバーフローしている場合は、枯葉やごみなどの詰まりを取り除きましょう。水の力は大変強いのでオーバーフローが続くと樋が破損することがあります。 大雨や台風予報の前には、点検を兼ねて掃除するとよいでしょう。 DIYでの雨漏り補修は簡易措置にとどめる DIYでの雨漏り補修は、簡易的な処置にとどめておくことが大切です。あくまで一時的に雨漏りしないように処置するだけで、本格的な補修はプロの施工店に任せましょう。 雨漏りの補修は雨漏りの症状をとめるだけではなく、腐食している下地を補修したり、劣化が進行している部材を補修したりしながら、確実に雨の入り口を突き止めてふさぐ必要があります。 シーリングを打ったり、板を打ち付けたりして一時的に雨漏り症状が止まったとしても、完全に補修できていなければ引き続き雨漏りが進行します。時間がたてばたつほどひどくなるので、できれば一回で直し切りたいところです。 シーリングでガチガチに固めたり、板を打ち付けてしまうと、補修に入る際にそれらの撤去から始めなければいけません。 撤去費用も余計にかかってしまうため、むやみにシーリングを打ったりせず、簡易的な処置にとどめて施工店を呼びましょう。 雨漏り補修は塗り達まで DIYでの雨漏り補修は、大雨など一時的に起こる雨漏りに対して、隙間をカバーするなどの応急処置を行うことができます。 雨漏り自体は止まらなくても部屋の中に雨が入るのを防ぐことができるので、何もしないよりは効果があるでしょう。 本格的な雨漏り補修ならプロの施工店にお任せください! お問い合わせは下記よりお気軽にどうぞ            

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2025年10月10日 更新!

モルタル防水とは? 防水モルタルとの違いも解説

2025年10月10日 公開 「モルタル防水」や「防水モルタル」という言葉を聞いたことがありますか? モルタル防水と防水モルタルはとても似ている言葉ですが、指す内容は別物です。 今回はモルタル防水について、また混同されやすい防水モルタルとの違いも解説します。 モルタル防水は防水工事の施工方法の1つ モルタル防水とは、モルタルを使った防水工事の施工方法の1つです。 ウレタン塗膜防水や、FRP防止など、防水層を作る方法が名前に入っています。 モルタル防水は、塗膜防水の1つともいえる方法で、一昔前まではベランダなどの防水工事に使用されていました。 しかし現在では、防水性の低さから戸建て住宅やマンションなどの防水工事では施工されることがなくなりました。 階下に部屋などのない庇の上部など、一部ではまだ施工されることがありますので、もしかすると見積書などで目にする機会もあるかもしれません。 モルタル防水の特徴は、防水層がひび割れしやすいことです。そのため、一度ひびが入ってしまうと簡単に雨漏りし、耐久性においては個体差がありすぎて何年くらいともいえない施工方法となっています。 防水モルタルとの違い モルタル防水が防水工事の施工方法なのに対し、よく似た名称の「防水モルタル」とは「防水機能を付加したモルタル」建材を指す言葉です。 汎用のモルタルはセメントに水と砂を混ぜ練ったもので、「セメントモルタル」とも呼ばれます。セメントモルタルは硬化すると水を通しにくくはなりますが、完全に防水なわけではないのです。そのため防水性が必要な場所への施工には「防水モルタル」が使われます。防水モルタルを使うシーンは、たとえばモルタル外壁の補修などがあります。 防水モルタルを使って防水層を作る方法が「モルタル防水」というわけです。 防水工事のご相談は塗り達 モルタル防水や防水モルタルについて解説しました。施工場所によってはまだまだ現役で使われているモルタル防水ですが、ベランダやバルコニーにはウレタン塗膜防止やFRP防水、シート防水などの施工を行います。 防水工事は施工場所や下地の状態によって最適な施工方法が異なります。 防水工事のご相談は塗り達までお気軽にご連絡ください。  

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2025年10月3日 更新!

突然の雨漏り「どうすればいい?」 雨漏りに関するよくある質問まとめ

2025年10月3日 公開 突然起こる雨漏り、困ってしまいますよね。 雨漏りについて「こんなときどうしたらいい?」というよくある質問をまとめました。参考になさってください。 天井から水がポタポタ・・・まずはなにをするべき? 天井から水がポタポタ落ちてきたら、まずは上階で水が出ていないか確かめましょう。 お風呂や洗面所から水があふれているなら、雨漏りではなく漏水です。水を止めることができなければ水道屋さんに連絡しましょう。 水の出所がわからない場合は雨漏りの可能性があります。点検や補修ができる業者へ連絡してみてもらいましょう。 業者をよんだけど、来るまでのあいだ天井からの水はどうすればいい? バケツなどで落ちてくる水を受けましょう。タオルや防水シートがあればそれも使用できます。 DIYでつかったコーキング材が残っていた!水が落ちてきてるところをとめてもいい? 雨漏りしている場合、水の出口をふさがない方がよいので、コーキング材は使わないでおきましょう。 雨漏りの補修は出口ではなく、入り口をとめる必要があります。水の出口をふさいでしまうと別の場所から出ようとして水が移動し被害が拡大します。 この前屋根の塗装をしたばかりだから、屋根からの雨漏りは考えられないですよね? 屋根塗装はあくまで屋根材の塗膜をつけなおす作業です。屋根からの雨漏りを防いでいるのは、屋根材の下のルーフィングシートと呼ばれる防水性のあるシートなので、このシートが痛んでいて補修できていない場合は塗装後でも雨漏りの可能性があります。塗装工事を行った施工店に相談しましょう。 この前の大雨で雨漏りしていたけど、天気のいい日は直っているみたい!様子見でいいよね? 一度起こってしまった雨漏りは補修するまで直りません。天気のいい日は一時的に症状がなくなっているだけで直ったわけではないので、雨漏りかもしれないということなら、一度点検を依頼しましょう。 このほか、雨漏りについてのご質問・ご相談は塗り達までお気軽にご連絡ください。

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2025年10月2日 更新!

大和ハウスの防水工事 特徴やメンテナンスの注意点を解説!

2025年10月2日 公開 大和ハウスは鉄骨系のプレハブ工法で建てられる耐久性の高さが特徴です。 鉄骨系の住宅の場合、防水工事の劣化による雨漏りは躯体のサビなど深刻なダメージを与えかねないため、メンテンナンスが必要です。 大和ハウスの防水工事 大和ハウスのベランダやバルコニーは、塩ビシート防水を施工しているケースが多く、シート防水のメンテナンスを行う必要があります。 またシートの上から床材を敷いていることが多く、めくってみるとかなり劣化していたというケースもあります。 シート防水の耐久性は、10~20年と比較的長く、外壁や屋根の劣化に比べて放置してしまいがちです。 しかし、シート防水の劣化を放置していると、雨漏りや下地の損傷などの影響が出るため、およそ10年経つ頃に一度点検を行いましょう。 シート防水の劣化症状 シート防水の劣化症状には次のようなものがあります。 色褪せ ひび割れ 破れ 膨れ 剥がれ シート破れやひび割れによって防水層の下に水が入り込んでしまうと、下地が雨漏りの状態になってしまいます。 そこから水分が蒸発する過程で膨れが生じ、シートの破損など劣化症状につながります。 シート防水のメンテナンスはどこに依頼する? シート防水のメンテナンス費用の相場は、6,000~7,500円/㎡くらいとなっています。 大和ハウスの定期点検でも、防水工事のメンテナンスを提案されるようですので、ハウスメーカーの点検・補修を依頼することはもちろん可能です。 また、防水工事を専門に行っている施工店でもダイワハウスの防水工事メンテナンスは可能なので、お近くの施工店で見積もり依頼してみるとよいでしょう。 防水施工専門店に依頼するメリット ハウスメーカーの防水工事メンテナンスを依頼するメリットは、ケースによっては延長保証などがあることです。 しかし実際に施工に来るのはハウスメーカーから依頼された下請けの職人なので、費用が高くなりがちです。 防水工事を専門に行っている施工店に依頼するメリットは、中間マージンがないためハウスメーカーに比べて費用が割安になる傾向にあること。 また防水工事を専門に行っているプロなので、様々な住宅の防水工事のケースを把握しており、腕のいい職人が施工してくれる可能性が高くなります。 ぜひ見積を取って比較してみましょう。 防水工事のご相談は塗り達まで! 大和ハウスの防水工事は、ハウスメーカーのほか防水工事を専門に行っている施工店でも可能です。 塗り達では大和ハウスをはじめ大手ハウスメーカー施工の住宅のメンテナンスも承っています。 点検や見積依頼は下記よりお気軽にお問い合わせください。  

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防水工事 バルコニー 屋上
2025年10月2日 更新!

一軒家の防水工事ってどんなことをするの?

マイホームを長持ちさせるために欠かせないのが防水工事です。 屋上・ベランダ・バルコニー・外壁などは常に雨風や紫外線にさらされ、経年劣化によってひび割れや防水層の剥がれが進むと、雨漏りや構造材の腐食の原因に。 今回は、防水工事の目的や工事の種類、流れ、費用の目安までわかりやすく紹介します。 1. 防水工事の目的 一軒家における防水工事は、建物を長く安心して使い続けるために欠かせないメンテナンスです。 屋根・屋上・ベランダ・バルコニー・外壁などは一年中、雨・風・紫外線にさらされており、時間の経過とともに必ず劣化が進みます。 ここでは防水工事が果たす主な役割を、より詳しく見ていきましょう。 雨水の侵入を防ぎ、構造体を守る 最大の目的は「雨水から家を守ること」 ひび割れや防水層の剥がれがあると、わずかな隙間から雨水が侵入し、屋根下地や外壁内部の木材・鉄骨を腐食させます。 腐食やサビが進むと… 柱や梁など建物の構造体が弱くなり、耐震性の低下や白アリ被害の誘発など重大なトラブルにつながります。 早期対策がコストを抑える 小さなクラック(ひび)の段階で防水補修を行えば数万円〜数十万円で済むこともありますが、内部腐食まで進行すると下地交換や大規模な補強が必要となり、数百万円規模の修繕費になるケースもあります。 断熱・遮音の補助効果 断熱性能 屋上やバルコニーに施工する防水層は、雨を防ぐだけでなく“薄い断熱材”としても機能します。 特に遮熱性・断熱性の高いトップコートや断熱材入り防水工法を選べば、夏は室内温度の上昇を抑え、冬は暖房効率を高める効果が期待できます。 遮音性能 防水層が雨音や外部の騒音をやわらげるクッションの役割を果たし、屋根裏や2階の生活音を快適に保つのにも役立ちます。 資産価値を守り、売却時にも有利 長期的な資産価値の維持 雨漏りや構造腐食がある住宅は、売却時の評価額が大きく下がります。 定期的な防水工事で屋根・外壁の状態を良好に保てば、資産価値を維持できるだけでなく、将来リフォームや売却を検討する際にも好条件で取引しやすくなります。 保険適用にも有利 火災保険や地震保険の水害補償では、事前のメンテナンス状況がチェックされることもあり、防水工事を定期的に実施していると万一の際にスムーズに保険適用されるケースがあります。 2. 主な防水工法と特徴 主な防水工法と特徴 ウレタン防水(密着工法・通気工法) 液体状のウレタン樹脂を下地に塗布し、乾燥後に弾力のあるゴム状の防水層をつくる工法です。 密着工法は下地に直接密着させ、通気工法は下地との間に通気シートを挟み、湿気を逃がしながら仕上げます。 メリット ・液体を塗り重ねるため、複雑な形状や段差の多い屋根・バルコニーにも継ぎ目なく施工可能。 ・施工後の補修も比較的容易で、部分的なメンテナンスがしやすい。 耐用年数:おおよそ10〜12年。定期的なトップコートの塗り替えを行えばさらに長持ち。 向いている場所:ベランダ・陸屋根・バルコニー・屋上など、複雑な形状のある箇所。 FRP防水 ガラス繊維でできたマットにポリエステル樹脂を染み込ませ、硬化させて強靭な防水層をつくります。 メリット ・非常に軽量で高い強度があり、歩行や家具の移動があるベランダやバルコニーに最適。 ・硬化が早く、施工後すぐに歩行可能なので工期が短い。 耐用年数:約10〜15年。トップコートの塗り替えを5〜7年ごとに行うと耐久性が維持できる。 向いている場所:木造住宅のベランダやバルコニーなど、比較的小面積で歩行するスペース。 シート防水(塩ビシート・ゴムシート) あらかじめ工場で成形された防水シートを屋上全体に敷き詰め、接着や熱融着で仕上げます。 メリット ・施工の均一性が高く、広い屋上や商業施設のフラット屋根など大面積に向いている。 ・紫外線や風雨への耐候性が高く、比較的メンテナンス頻度も少なく済む。 耐用年数:約12〜20年と長寿命。定期点検や部分補修をすればさらに延命可能。 向いている場所:マンションやビルなどの大規模屋上、勾配が少ない広い平面の屋根。 どんな人におすすめ? ウレタン防水 ベランダや陸屋根など、形が複雑だったり段差が多い場所がある家。 将来、部分的に補修しながら長く使いたい人。 FRP防水 ベランダやバルコニーをよく歩いたり、植物や家具を置くなど荷重がかかる使い方をしている人。 工事期間を短くしたい人。 シート防水 屋上が広い家や、フラットな大きい屋根を持つ住宅。 メンテナンスの回数をできるだけ減らしたい人。 3. 防水工事の流れ ウレタン防水(密着工法・通気工法)の工事の流れ 現地調査・見積もり 既存防水層の劣化度合いや下地の浮き、ひび割れを丁寧に診断。通気工法の場合は、下地の湿気量もチェックします。 足場設置・養生 必要に応じて足場を設置し、周囲の壁や床をシートで保護します。 高圧洗浄・下地補修 コケ・汚れ・旧塗膜を高圧洗浄で除去。ひび割れや段差はモルタルや樹脂で補修し、平滑に整えます。 プライマー塗布 下地とウレタン樹脂の密着を高める下塗り。通気工法では通気シートも敷設します。 防水層施工 液状のウレタン樹脂を2〜3回に分けて塗布し、厚みのある弾性防水層を形成。継ぎ目のない仕上がりになります。 トップコート仕上げ 紫外線や摩耗から防水層を保護する仕上げ塗装を行います。 検査・引き渡し 厚み・密着度を確認後、保証書を発行して完了。 工期目安:ベランダやバルコニーで約3〜5日、屋上全体で1〜2週間。 FRP防水の工事の流れ 現地調査・見積もり 下地の損傷や雨漏り箇所をチェック。木下地の場合は含水率も測定します。 足場設置・養生 必要に応じて足場を組み、粉塵や樹脂臭対策の養生を実施。 高圧洗浄・下地補修 表面の汚れ・油分を落とし、段差やひび割れをパテで補修します。 プライマー塗布 下地とガラスマットを密着させるための下塗りを均一に。 防水層施工 ガラス繊維マットを敷き、ポリエステル樹脂を含浸させて硬化。必要に応じて2層仕上げで強度を高めます。 トップコート仕上げ 紫外線・摩耗を防ぐ専用塗料で保護。色付きで意匠性を持たせることも可能。 検査・引き渡し 硬化状態や仕上がりを確認し、保証書を発行。 工期目安:ベランダ・バルコニーで約2〜4日。硬化が早く、施工後すぐ歩行可能な点が特徴です。 シート防水(塩ビシート・ゴムシート)の工事の流れ 現地調査・見積もり 屋上全体の勾配・排水状況・既存防水層を詳細に診断。シートを張る下地の平滑性が重要です。 足場設置・養生 大面積の屋上では安全のため足場と落下防止ネットを設置。周囲への粉塵飛散を防ぎます。 高圧洗浄・下地補修 コンクリート面の浮きやクラックを補修し、シートが密着しやすい状態に整えます。 プライマー塗布 接着剤やプライマーを塗布してシートの密着度を高めます。 防水層施工 塩ビまたはゴムシートを敷き詰め、継ぎ目を熱融着や接着で固定。広い屋上でも均一な防水層が得られます。 トップコート仕上げ(必要に応じて) シート表面の耐候性をさらに高めるため、保護塗装を行うことも。 検査・引き渡し シートの継ぎ目や端部を入念に検査し、保証書を発行。 工期目安:中規模屋上で約1〜2週間。広い面積でも仕上がりが均一で、長寿命が期待できます。 4. 費用の目安 ウレタン防水(密着工法・通気工法) ・ベランダ(約10㎡):約10〜20万円 ・屋上(約30㎡):約40〜80万円 液状の樹脂を塗り重ねる工法で、複雑な形状にも対応可能。 通気工法は下地の湿気を逃がすため、密着工法よりやや高め(+10〜20%程度)になる場合があります。 費用が変わる要因 ・下地のひび割れ・浮き補修の規模 ・通気シートや脱気筒の追加 ・トップコートの種類(耐候性や色の指定) FRP防水 ・ベランダ(約10㎡):約12〜25万円 ・屋上(約30㎡):約45〜90万円 ガラス繊維シートと樹脂を積層するため、下地がしっかりしていれば短工期で高強度。 歩行頻度が高いバルコニーや屋上に適しています。 費用が変わる要因 ・下地の木部補修や張り替え ・2層仕上げの有無(強度アップ) ・カラー仕上げや防滑仕様 シート防水(塩ビシート・ゴムシート) ・ベランダ(約10㎡):約15〜30万円 ・屋上(約30㎡):約50〜100万円 広い面積の屋上や大規模建物で採用されることが多く、耐久性が高く長寿命。 塩ビシートは耐候性が高く、ゴムシートは柔軟性に優れます。 費用が変わる要因 ・シートの種類(塩ビ>ゴムでやや高価) ・既存防水層の撤去・下地調整 ・継ぎ目処理や立ち上がり部の複雑さ コストを抑えるポイント 早めのメンテナンス:劣化が進むと下地補修費が膨らみます。 複数見積もり:同じ工法でも単価が業者によって異なります。 長期保証の確認:多少高くても保証が長いほうが長期的には安心。 まとめ ベランダは10〜30万円前後、屋上は40〜100万円前後が一つの目安。 下地の状態・面積・選ぶ工法によって費用は大きく変わります。 ウレタンは柔軟で価格バランスが良く、FRPは強度と硬化スピードに優れ、シート防水は広面積で長寿命。 自宅の構造や使用環境、予算に合わせて工法を選ぶことが重要です。 5. 工事を成功させるためのポイント 1. 定期点検を欠かさない 防水層は10年前後から紫外線や風雨の影響で劣化が始まります。 早期補修のメリット 小さなひび割れや膨れを放置すると、雨水が下地へ浸透して木材や鉄骨が腐食し、結果的に大掛かりな補修が必要になります。 おすすめ点検時期 屋上・ベランダは5年に1回の目視点検、異常がなくても10年目を目安に専門業者へ診断を依頼すると安心。 工法別の劣化サイン ・ウレタン:表面の艶消え、細かいクラック ・FRP:白化やガラス繊維の露出 ・シート防水:シートの浮き・継ぎ目の剥がれ 2. 信頼できる業者を選ぶ 防水工事は施工品質で耐用年数が3〜5年以上変わることもあります。 必ず確認したい項目 ・建設業許可や防水技能士などの資格・登録 ・施工実績(同規模のベランダ・屋上など) ・保証内容:10年保証など、工法に合った保証期間 見積もりチェックポイント ・下地補修・廃材処分・足場費などすべて明記されているか ・工法別の材料・施工手順・トップコート仕様が具体的に記載されているか 注意点 極端に安い見積もりは要注意。材料を薄く塗る、乾燥時間を守らないなどの手抜きが後々雨漏りを引き起こします。 3. 将来計画を考慮して選択 防水工事は10〜20年単位で家の資産を守る工事。将来のライフプランも踏まえましょう。 太陽光パネルの設置予定 パネル架台の固定方法によっては、防水層に穴を開ける必要があります。施工前に必ず業者へ相談し、補強や専用金具を提案してもらいましょう。 屋上利用の計画 ルーフバルコニーを庭やテラスとして使いたい場合は、人の歩行に強いFRP防水や、厚膜仕上げのウレタン防水が有利です。 断熱・省エネ対策 断熱材付きシート防水などを選ぶと冷暖房効率が上がり、光熱費の節約につながります。 まとめ ベランダや屋上の防水層は、紫外線や雨風にさらされ10年前後で劣化が始まると言われます。 「まだ大丈夫」と放置すると、雨漏りや木部・鉄骨の腐食が進み、結果的に大規模で高額な修繕が必要になることも。 だからこそ定期点検と早めのメンテナンスが何より重要です。 防水工事には大きく分けて以下の3つの工法があります。 【 ウレタン防水 】液状の樹脂を塗り重ねるため、複雑形状や細部にも対応でき、コストと柔軟性のバランスが良い。 【 FRP防水 】ガラス繊維シートを用いた高強度タイプ。小規模ベランダや歩行頻度の高いバルコニーに最適。 【 シート防水 】塩ビ・ゴムシートを敷設する工法で、広い屋上におすすめ。耐久性が高く、長期メンテナンスの負担を減らせます。 費用や施工期間、下地補修の有無は工法・建物の条件・使用目的によって大きく変わります。 複数社から見積もりを取り、資格や保証内容を確認した信頼できる業者に相談することが、工事成功のカギです。 防水工事を長持ちさせる3つのポイント 定期点検:5年ごとの目視確認と10年目の専門診断。 信頼できる業者選び:施工実績・建設業許可・防水技能士資格・保証を必ずチェック。 将来計画の考慮:太陽光パネルや屋上利用の有無など、ライフプランに合わせて工法を選ぶ。 大切な住まいを守るために、まずは専門店による無料点検や診断、複数見積もりを利用しましょう。 家の現状とライフスタイルに合った工法を選べば、10年以上安心して暮らせる防水性能を維持できます。 早めのメンテナンスが、将来の大きな出費を防ぐ一番の近道です。

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2025年9月27日 更新!

雨漏り発生のサインはここにでる!早期発見のためのポイントも解説

2025年9月27日 公開 雨漏りは、早期発見・早期補修が大切です。 しかし雨漏りは、起こっているのがわかりづらいことが特徴でもあります。 雨漏りが起こったら、すぐにわかる場合と、わかりづらいサインしか出ない場合があります。注意したいのはわかりづらいサインで刻々と進行する雨漏りです。 そこで今回は雨漏り発生のサインについて、場所や症状を解説します。早期発見のためのポイントも合わせてご紹介するので最後までぜひご覧ください。 雨漏り発生のサイン 雨漏りの発生サインは次のような場所に現れます。 天井 室内の天井に水のシミが現れたら雨漏りのサインです。水が落ちてくるところまではいかなくても、確実に水がしみてきているのがわかります。 壁紙 室内の壁紙(クロス)の異変も見逃せません。ヨレやはがれ、カビの発生などは外壁の中で雨漏りが起こっているときのサインです。 床板 躯体にまで水が回ると、腐食によって床板が傾いたり軋みが激しくなるなどのサインが現れます。 サッシ廻り 台風や強風の雨の時だけサッシの内側が濡れるという場合も、雨漏りの可能性があります。天気に関係なくサッシの内側に水滴がつく「結露」とよく似ていますので、見逃さないようにしましょう。 外壁 実は外壁の剥がれも雨漏りサインであるケースがあります。経年劣化によるシーリングの隙間からの雨漏りなどで外壁の内側に水が回ると、塗膜がはがれることがあります。室内のクロスにも異変が起きますが、外側の外壁にも目を配りましょう。 室内の空気・覚えのない水音 目に見えるサインではありませんが、いつも生乾きのようなにおいがする、かび臭い、覚えのない水音などの場合も見えない部分で雨漏りが進行しているサインであることがあります。 思い当たる水音やにおいの発生源がないのに続くようであれば、外壁や天井裏の雨漏りを疑ってみましょう。 雨漏りの早期発見が重要な理由 雨漏り発生のサインは、わかりづらくても確実に表れてきます。しかしサインを見逃していると、どんどん雨漏りは進行していきます。 症状が一時的に収まったように思えても、修理をしない限りはお家をむしばんでいきますので、おかしいな?と思ったら雨漏り調査を依頼しましょう。 雨漏りサイン早期発見のポイント 雨漏りサインのいち早く気付くためには次のポイントに気をつけましょう。 室内の異常に目を配る 普段生活している空間で、なんとなく気になっていたけど見ないふりをしていた、というようなクロスのヨレなども定期的にチェックできるよう、こまめなお掃除やお片づけを行いましょう。 お家の外観に異常がないか定期的に観察する 毎日見るお家の外観に、「ん?」と思う違和感がないかチェックします。毎日念入りにというのは難しいかもしれませんが、半年に1度など定点観測を行います。古くなったから仕方がないとスルーせず、外壁のはがれ等が集中している場所があれば雨漏り点検を依頼してみましょう。 台風や悪天候後も念入りにチェック 台風や悪天候後には、屋根の一部が飛んだりして雨漏りが発生しやすくなります。 庭に見たことのないものが落ちていたり、大きな音を聞いたり、いつもと違うことがあれば念のため屋根点検を依頼してみましょう。 写真のような板金が台風で飛ばされると、現れた隙間から雨漏りが起こります。屋根の上は高所で危険なため、ご自分では上がらずに必ずプロのご依頼ください。 雨漏り点検・屋根点検は塗り達! 見逃しやすい雨漏りサインについて解説しました。 こんなサインがあるんだ~と知っているだけで、早期発見に一歩近づけます。 おかしいな?雨漏りかな?と思ったら、お早めに点検依頼をしましょう。 ご相談はお気軽に、塗り達までご連絡ください!                

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防水工事
2025年9月23日 更新!

防水工事の絶縁工法とは?特徴やメリット、密着工法との違いも解説

2025年9月23日 公開 防水工事の絶縁工法を知っていますか? 防水工事は雨の侵入を防いでくれる防水層を作る工事ですが、状態によって施工方法を変える必要があります。 なぜ変える必要があるのか、またそれはどんな方法なのか?疑問に思う方もいらっしゃると思います。 今回は防水工事の絶縁工法について解説します。 絶縁工法とは 防水工事の絶縁工法とは、下地と防水層が直接干渉しないように絶縁シートなどを間に入れて施工する方法です。 絶縁工法では、下地から防水層が浮いた状態で作られます。工事によっては通気緩衝工法と呼ばれることもあります。 下地に直接防水層を付ける密着工法と区別されます。防水工事は大きく密着工法と絶縁工法の2つに分けられます。 ▲密着工法で施工しているウレタン塗膜防水 絶縁工法の施工方法 絶縁工法の施工方法は次ぎん通りです。ここではウレタン塗膜防水の絶縁工法で解説します。 下地処理 最初に既存防水層をはがしたり、清掃したりして下地処理を行います。 絶縁シート敷設 次に絶縁シートを敷設します。 ウレタン1層目 シートの上から液状ウレタンを塗装します。液状ウレタンが乾いて硬化すると防水層になります。 ウレタン2層目 ウレタン塗装2層目です。 トップコート ウレタン防水層は紫外線に弱いためトップコートを塗ります。 完成 完成しました。 絶縁工法では、このような脱気筒と呼ばれる湿気を逃がす装置を付けます。 防水層の下にたまった湿気を逃がし、膨れやはがれを防止する機能があります。 脱気筒の設置は次項から解説する絶縁工法のメリットと深いかかわりがあります。 ▶脱気筒について詳しい解説はこちらの記事もご覧ください。 京都・滋賀の外壁塗装・屋根塗装・雨漏りなら塗り達へ防水工事の脱気筒とは?特徴や使用目的を解説https://nuritatsu.com/blog/504902025年1月22日 公開 屋上やルーフバルコニーで見かけるこの金属の棒のようなもの、なんだかわかりますか?これは防水工事で使う脱気筒といって、雨漏りしている場所への防水工事に欠かせないものです。今回は、防水工事で使われる脱気筒について解説します。脱気筒の役割と特徴脱気筒とは、その名の通り水蒸気を外へ脱出させるための筒です。形は丸い土台に円柱がついているようなもので、片手で持てるくらいのサイズ感です。ステンレス製やアルミ製があり、一定の面積毎に設置します。防水工事では、防水層を作って上か... 絶縁工法のメリット 絶縁工法は、下地に直接防水層を作る密着工法に比べると、絶縁シートを敷いたり脱気筒を取り付けたりと手間のかかる施工方法です。しかし、それだけのことを行うメリットが絶縁工法にはあります。 下地の干渉を受けない 絶縁シートの上に防水層が作られているため、万が一下地にひびなどが入っても防水層には響きません。 下地がコンクリートなど場合亀裂が入りやすく、直接防水層を作っていると、もろとも傷が入ってしまいそこから雨漏りする原因になります。 絶縁シートががあるおかげで、下地の干渉を受けず、防水層を安定した状態で保つことができます。 下地からの湿気を逃がす 絶縁工法で施工すると、下地から上がってくる湿気を防水層の外へ逃がすことができるようになります。 この時に湿気を逃がす役割を担っているのが脱気筒です。 防水層は上から降ってくる雨を防ぐことができ、またそれが目的で施工するものですが、同時に下地からの湿気を逃がすこともできません。下地からの湿気とは既存の防水層の劣化によって吸い込まれていた雨水の事です。時間が経つといずれ蒸発していくわけですが、新しい防水層で上からがっちり蓋をしているような状態ですと、蒸発した湿気が逃げられなくなり、防水層を押しあげて膨れ等の原因になってしまいます。 防水層が膨れると、その部分から破れて劣化しやすくなり補修も必要になります。 あらかじめ絶縁工法で脱気筒を設置していると、下地から水蒸気が上がってきても逃がすことができるため、膨れが起こりにくくなるのです。 雨漏りしている下地でも施工できる 下地に雨水が吸い込まれているということは、雨漏りを起こしている状態ということです。 そのため、雨漏りしている場所への防水工事は絶縁工法が用いられます。 雨漏りしているのに密着工法でぴったり下地に防水層をくっつけて作ってしまうと、膨れ等施工不良の原因となります。 防水工事のご相談は塗り達! 防水工事は施工自体も大切ですが、下地の状態を見極めて適切な施工方法を選ぶことがまずは重要です。 雨漏りしている状態なら密着工法では施工不良となってしまうため、絶縁工法を選択し施工する必要があります。 まずは現在の状態を正確に把握し、施工が可能なプロの施工店にご相談ください。 防水工事のご相談は塗り達までお気軽にご連絡ください。  

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