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劣化症状の記事一覧

塗り達 施工事例
2023年8月26日 更新!

屋根塗装でさび止めを使うのはどんなとき?役割や特徴を解説 l塗り達

2023年8月26日 公開 「え!屋根が赤く塗られている!!」 お願いした屋根の色はたしか黒だったはずなのに・・・! いきなり真っ赤になっていたらびっくりしてしまいますよね。   それ、さび止めかもしれません! 屋根塗装では、下塗りにさび止め塗料を使うことがあります。   さび止めは何のために使うのか、さび止めの役割や使うシーンを確認しておきましょう。 さび止めの役割 さび止め塗料は、その名の通り、さびをとめる効果のある塗料の事です。 金属は、空気と水に触れると化学反応を起こして錆びるという性質があります。 金属にさびが発生すると、 ・表面がはがれる ・強度が落ちる ・穴が開く といった劣化が見られ、最悪の場合朽ちてボロボロになってしまいます。 屋根が金属の場合、 ・屋根自体が使い物ならなくなる ・雨漏りの原因になる など、さびの発生で起こるデメリットは深刻です。 そのため、さび止めを使ってさびが発生しないようにします。 屋根塗装でさび止めを使うケース 屋根塗装でも、すべての屋根でさび止めを使うわけではありません。使う場所を確認しておきましょう。 トタン屋根(金属屋根) 屋根材が金属(トタン屋根)の場合は、下塗りにさび止めを使用します。 スレート屋根の場合は、シーラーというさび止め効果はないもので下塗りします。 屋根の板金 スレート屋根であっても、板金でできた部分はさび止めを使います。 棟板金や袖板金はさび止め、屋根材の部分は材にあった下塗り材を使用します。 上塗り材は、板金部分も同じものを使用しますよ。     さび止めの使い方 さび止めは、下塗り材として使用します。 ①下地処理(ケレン) もし、いますでにさびが発生していたら、塗膜の下でさらに劣化が進む可能性があるため、下地処理(ケレン)をしてサビをしっかりと落とします。 ②さび止め 下地のサビをしっかりと落としたら、上塗り材の前に下塗り材としてさび止めを使います。 写真では赤い部分がさび止め塗料を塗ったところです。 さび止めは全部赤い?? さび止めは、実は赤だけではなく、白やグレーもあります。 上塗り材の下に隠れてしまいますが、上塗り材の色によってできるだけ目立たない色をチョイスして使っています。 昔は、さび止めの成分として用いていた鉛が赤茶系の色だったため、さび止めといえば赤というイメージがあります。 現在は、公害問題などから鉛以外の成分で作られるものもあり、赤だけというわけではなくなりました。   金属を塗装でメンテナンスできる場合・できない場合 取り合えず塗装しておけばOK!というわけでもありません。 塗装によってできるのは、表面に塗膜を付けることなので、 ・屋根材が欠けている ・穴が開いている といった修復はできないのです。 塗装でメンテナンスできるケース 金属屋根の場合、塗装でメンテナンスできるのは、 ・表面にさびが発生している ・サビは発生していないが塗膜が劣化している などです。 さびてるけど、まだ屋根材がダメになるほどではないな という場合は塗装でメンテナンスが可能です。 下塗りにさび止めを使って、新たなサビの発生を抑制します。 塗装ではメンテナンスできないケース 逆に塗装できない場合は、 ・さびて穴が開いている ・すでに雨漏りしている ・朽ちてボロボロになっている など、屋根材自体が深刻なダメージを受けている場合です。 塗装ができない場合は、葺き替えやカバー工法など、屋根工事を検討することになります。 #gallery-1 { margin: auto; } #gallery-1 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 20%; } #gallery-1 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-1 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */ こちらは厨房の板金屋根で、板金をはがすと野地板までボロボロになっていたため、葺き替えを行いました。 さびにくい金属屋根 ガルバリウム鋼板 トタンや瓦棒屋根から葺き替えるのであれば、同じ金属でもガルバリウム鋼板の屋根がおすすめです。 金属ですが、さびにくく耐久性が高いため、最近新築でも多く採用されています。   屋根の種類 耐用年数(メンテナンス頻度の目安) トタン 10~20年(7~10年) 瓦棒 20~30年(8~10年) ガルバリウム鋼板 30~35年(15年) ガルバリウム鋼板の場合も、少しずつですがサビが発生してきます。早めの塗装メンテナンスがおすすめです。 金属屋根の塗装も塗り達におまかせ! 塗り達では、スレート屋根から金属屋根、洋瓦などあらゆる屋根材の塗装を手掛けています。 「うちの屋根はなにでできているの?」 「まだ塗装しなくていいかな?」 「どんなお手入れが必要?」 そんな屋根に関するお悩みも、塗り達までご相談ください! 現地調査は無料!ドローンで上空から安全に屋根を調査いたします! お気軽にお問い合わせください♪

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2023年8月23日 更新!

屋根塗装の全工程を解説!耐久性の高い塗装工事にするために必要なこととは l塗り達

2023年8月23日 公開 これから屋根塗装を控えている方、また検討中の方、せっかく工事するなら耐久性が高く長持ちする塗装がいいですよね。 しかし、具体的にどんな工程を経て完成するのか、詳しく知らないという方がほとんどではないでしょうか。 屋根の塗装工事は、いろいろな工程を10~14日間ほどかけて工事を行います。 1つ1つに行う意味があり、どれか一つが抜けてもよい工事にはなりません。 今回は、広く普及しているスレート屋根の塗装の全工程を写真付きで解説します!最後までぜひご覧ください。   ①足場組み #gallery-2 { margin: auto; } #gallery-2 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 33%; } #gallery-2 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-2 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */ 屋根塗装の工事で最初に行うことは足場の設置です。 高所作業のため職人の安全確保、作業効率の安定、品質確保のため、足場の設置は欠かせません。 屋根だけの工事を行う場合もメッシュシートで建物全体を覆います。 また、次の工程「高圧洗浄」で水が飛び散らないように養生を行います(写真 中央)。 屋根の傾斜が急な場合は屋根足場を設置することもあります(写真 右)。 ②高圧洗浄 塗装前に高圧洗浄を行います。 高圧にした水を使って、屋根の上の汚れ、カビコケ、古い塗膜 などを洗い流します。 劣化が進んだ状態の屋根は、塗膜が密着しておらず塗料が粉のようになってのっかっているだけの状態になっています。 このまま塗装してしまうと、古い塗膜のせいで新しい塗料がうまく密着せず、早期はがれの原因になってしまいます。 ③下地処理(板金部分) スレート屋根は棟部分に板金が使われていることが多く、この部分も劣化するので一緒に塗装します。 金属は、サビの発生を抑制することが塗装の1番の目的なので、下地処理でケレンを行いさびを落とします。 ④下塗り(板金部分) 板金部分の下塗りにはさび止めを使います。 さび止めは新たなサビの発生を抑制し、金属をサビから守ってくれます。 棟板金のほか、袖板金なども同じように塗っていきます。 ⑤下塗り1回目(スレート部分) いよいよ塗装が始まります。スレート部分には下塗りにシーラーを使います。 シーラーは下塗り材の一種で、屋根材に浸透して内側ら固めで屋根材を強固にする働きがあります。 本来の下塗りの役割である「下地と上塗り塗料との密着を高めるシールの役割」もあります。 ⑥下塗り2回目(スレート部分) 屋根の場合、屋根を強固にするために下塗りは標準で2回塗りを行います。 ちなみに下塗り剤は透明なものもありますが、塗り達ではあえて白を使っています。 その理由は、塗っていることがよくわかるからです! 下塗りの上から上塗り塗料をぬるので、白は隠れてしまいますが、隠れてしまうからこそ下塗りを入れているのかどうかわからないと困るのです。 下塗りが入っていないと、早期はがれの原因になるなど施工不良となってしまいます。 完成後にはわからない工程だからこそ、目に見えて確認できるよう白い塗料を使って写真で記録をしています。 ⑦タスペーサー挿入 下塗りの後、タスペーサーを挿入していきます。 タスペーサーは縁切り材とも呼ばれ、スレート屋根の間の隙間を確保するために使います。 スレートは、少しずつ重なるように葺かれているのですが、屋根材と屋根材の間の隙間を雨が通り抜けるようになっています。 ただ、この隙間は塗料を塗ってしまうと塗膜でくっついてしまい、水が通れなくなってしまうのです。 そうなると、入り口はあるのに出口がない雨水が屋根材の下に大量に溜まることになり、放置していると雨漏りの原因になってしまいます。 昔はすべての塗料を塗ったあと、カッターを使って手作業で隙間をあけるという縁切りの工程を入れていました。 しかし、せっかくきれいに塗った塗膜を傷つけてしまう上に、屋根全体に行うと大変な労力がかかるため、現在はタスペーサーを用いるのが主流になっています。 ▼タスペーサーについてはこちらの記事もご覧ください。 京都・滋賀の外壁塗装・屋根塗装・雨漏りなら塗り達へタスペーサー l塗り達https://nuritatsu.com/blog/428852023年4月14日 公開この記事では、タスペーサーについて解説しています。タスペーサーは、スレート屋根の塗装の際に縁切りの代わりとして、屋根材の隙間に差しこんで、雨水の通り道を確保するための道具。スレート屋根は、薄い板状にしたセメントでできた屋根材で、通常は屋根材と屋根材の隙間から雨水が流れ落ちるように葺かれている。しかし、屋根の塗装を行うと塗料で隙間がくっつき雨水の通り道がなくなってしまうため、雨漏りや内部結露の原因となるため、従来は塗料をすべて塗り終えたあとに、カッターナイフで塗膜を切... ⑧上塗り1回目(スレート部分・板金部分) 最後の仕上げ上塗りです。 上塗りも2回同じ塗料を重ねて塗ります。そのため上塗り1回目を「中塗り」と呼ぶこともあります。 中塗りは、スレート部分、板金部分を同じ塗料を使って塗っていきます。 ⑨上塗り2回目(スレート部分・板金部分) 最後に上塗り2回目です。 ムラなく均等な塗膜を付けるために、確認しながら丁寧にスピーディに作業します。 ⑩塗装完了 #gallery-3 { margin: auto; } #gallery-3 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 50%; } #gallery-3 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-3 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */ 屋根の塗装が完了しました! 色があせカビやコケがついていた屋根から、塗膜がよみがえりきれいな屋根になりましたね! これで、屋根材はまだまだ活躍できそうです。 最後に足場を解体して、工事は完了となります。   屋根の塗装工事 まとめ 屋根の塗装工事について工程を写真付きで解説しました。 ①~⑩までの工程で、どの部分が重要だったかお分かりになりましたか? 答えは「全部」です! #gallery-4 { margin: auto; } #gallery-4 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 50%; } #gallery-4 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-4 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */ 屋根の塗装工事の工程は、どれか1つでもかけてしまうとよい工事にはなりません。 すべて耐久性の高い塗膜を作るために必要な工程です! また、高圧洗浄と各塗装の工程の間には「乾燥期間」が存在します。 塗料は乾燥するときに密着するので、この時間を飛ばしてしまってもいい塗膜ができないのです。 全工程を終えるのに約2週間かかるのは、乾燥期間をとる必要があるからです。   塗り達では、熟練の職人が作業を行いますので、工程を飛ばしてしまった、下塗りを1回塗っていなかったということはありません。しかし、記録として工程を写真で保存しています。 工事写真帳として、工事完了後にお客様にもお渡ししていますので、ぜひご覧になってください。   屋根塗装の施工実績も多数ございます。 塗り達の屋根塗装 施工事例を見る 耐久性の高い屋根の塗装は、塗り達までご用命ください!      

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シャッターボックス シャッター
2023年8月22日 更新!

シャッターボックスのお手入れ方法 l塗り達

2023年8月22日 公開 この記事では、シャッターボックスについて解説しています。 シャッターボックスは、巻き上げたシャッターを収納する部分のことです。 薄型のものや、庇を兼ねるような形のものまでいろいろな種類があります。 一般住宅では、上下に開閉するシャッター型の雨戸が普及して、戸袋の代わりにシャッターボックスを採用している住宅も増えています。 シャッターボックスの素材とメンテナンス方法 戸建て住宅のシャッターボックスの素材とメンテナンス方法を確認しておきましょう。 鉄製 鉄の場合は、塗装が剥げてきたときにさびが発生します。さびは美観を損ねるだけではなく、鉄そのものの強度に影響が出るため、メンテナンスではさびを落とし、下塗りに錆止めを使用して塗装を行います。 アルミ製 アルミは軽量で加工しやすく、サッシや手摺などいろいろな部分で使われています。 鉄よりもさびにくい素材ではありますが、まったくさびないわけではありません。 白サビがつかないように日ごろから水洗いをしましょう。 アルミは現場で塗装するような塗料との相性が悪く、密着がよくないので塗装してもすぐにはがれてきてしまいます。 そのため、塗装によるメンテナンスはお勧めできません。白さびが気になったり、どうしても劣化が激しい場合は部材ごと交換工事をするのがよいでしょう。 ステンレス製 ステンレスはさびない鉄といわれる素材です。基本的に汚れを落とす程度のメンテナンスでよいですが、どうしても劣化が気になる場合はアルミと同じく交換工事のほうがよいでしょう。 せっかくお金をかけて塗装しても色剥げで余計に見た目が悪くなってしまうので、ステンレスも塗装しない方がよい素材です。      

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スレート屋根の画像
2023年8月21日 更新!

コロニアルのメンテナンスは塗装でできる?劣化症状や注意点を解説 l塗り達

2023年8月21日 公開 「コロニアル」という屋根材を知っていますか? コロニアルは、スレート屋根の一種で、クボタ松下電工外装株式会社(現ケイミュー株式会社)が発売した屋根材の商品名です。 スレートとは、セメントに繊維素材を混ぜて薄い板状に加工した屋根材です。 カラーベストもスレート屋根の一種で、同じくケイミューが販売している屋根材の商品名です。 数あるスレート屋根の中でも広く普及したため、厳密にはケイミューの商品ではなくてもスレート屋根のことを「コロニアル」(またはカラーベスト)と呼ぶようになったといわれています。 コロニアルの特徴 コロニアルは、 ・軽量 ・安価 ・色が豊富 であることが特徴です。 地震の多い日本では屋根の軽量化は課題であり、耐震性を高める重要な要素でした。 安価で施工しやすく、化粧スレートは色が豊富であるためどんな家にもマッチするので、広く普及しました。 (▲ケイミュー コロニアルグラッサ https://www.kmew.co.jp/shouhin/roof/shohin_shosai.jsp?id=15 より引用) コロニアルの劣化症状 コロニアルの耐用年数は20年~25年といわれますが、経年劣化が起こります。 一般的に屋根の劣化は外壁よりも早いので、5~10年で塗装するのがおすすめです。 次のような症状が見られたらメンテナンスのサインです。 カビ・コケの発生 表面の化粧仕上げが劣化すると水を吸い込みやすくなり、カビやコケが発生します。 色褪せ 色褪せも、表面の塗装がはがれ、屋根材がむき出しになっている状態です。紫外線による劣化症状です。 割れ 劣化が進むと、屋根材自体に割れが発生してしまいます。 欠けてしまうと塗装ではメンテナンスができないため、屋根材の差し替えや、もっと劣化が進むと屋根工事になってしまいます。 屋根の塗装は塗り達にお任せ コロニアルの特徴や劣化症状について解説しました。 とはいえ、屋根の劣化は地上からはなかなか見えづらく、気づいたときにはかなり劣化が進んでいた・・・!ということも。 コロニアルの塗装のサイクルが5~10年なので、新築、または前回の塗装からの年数を鑑みて、早めの劣化診断をお勧めします。 塗り達では、屋根塗装の劣化診断・見積を無料で行っております。 屋根の確認には、ドローンを使った上空からの撮影を採用しているので、屋根の上に上がって踏み抜いてしまったなんてこともありません。 ズーム撮影で詳細に屋根の様子を確認でき、お客様にも見ていただけるのでご好評いただいています。 #gallery-5 { margin: auto; } #gallery-5 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 33%; } #gallery-5 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-5 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */ 屋根の点検・メンテナンスは塗り達にお任せください!        

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2023年8月17日 更新!

屋根塗装で使うシーラーとは? 役割や目的を解説 l塗り達

2023年8月17日 公開 主にカラーベスト(スレート)屋根の塗装で使われる下塗り材に、シーラーがあります。   下塗り材にはほかにも、プライマーやフィラーと呼ばれるものもありますが、屋根塗装でシーラーを使う目的はなんなのでしょうか? 今回は屋根塗装で使うシーラーについて特徴や、ほかの下塗り材との違いについて解説します。   そもそも下塗り材ってなに? そもそも外壁塗装における下塗り材とは、中塗りや上塗りの前に、素地に最初にぬる塗料の事です。 色を付けたり、トップコートとしての役割があるのが上塗り材ですが、下塗り材は ・下地を補強する ・上塗り材との密着性を高める ・上塗り材の吸い込みを防ぐ などの役割があります。 吸い込みについては後で詳しく解説します。   シーラーとは シーラーの語源は「seal(シールする・接着する)」です。 塗料自体はさらさらとしていて粘り気がなく、浸透性の高さをうたっているものもあります。 下塗りとしての役割は ・上塗り塗料との密着性を高める ・上塗り材の吸い込みを防止する です。 役割① 上塗りとの密着性を高める 塗装において塗膜がしっかりと密着していることは耐久性にかかわるため、重要視されることの1つです。 どんなにきれいに見えても、下地に塗料が密着していないと数年ではがれてきてしまいます。 シーラーは、語源からもわかるように密着させる、つまり上塗り材と屋根材の間でシールの役割を果たします。 下塗り材があることで、上塗り塗料がしっかりと屋根材に密着し、耐久性の高い仕上がりを実現することができます。 役割② 上塗り材の吸い込みを防止する 吸い込みとは、塗料が素地に浸透してしまい塗っても塗っても表面に塗膜ができない状態を言います。 浸透するタイプの木部塗料などとは違い、屋根塗装で使う上塗り材は表面に塗膜を形成するタイプなので、塗っても塗っても吸い込まれてしまうと、塗膜ができないうえに塗料が大量に必要になってしまいます。 スレートはもともと防水性がなく、塗膜を作って水をはじいています。 約10年ほどで表面が劣化し、スレート自体が水を吸い込み始めてしまうため、その状態が長く続くと内側から割れたり、はがれたりする原因になります。 スレート屋根に塗装するとき、同じように上塗り材をいきなり塗ってしまうと屋根が塗料をどんどん吸い込んでしまうため、これを防ぐためにシーラーを使います。 役割③ 下地を強固にする シーラーは屋根材に浸透し、内側から屋根材を補強し固めます。その上に中塗り・上塗りと重ねることで屋根材に浸透することなく塗膜をしっかりとつけることができるようになります。 劣化が激しいと吸い込みも激しくなるため、下塗りの段階で2回3回と塗り重ねる必要がある場合もあります。   プライマー・フィラーとの違い シーラー以外の下塗り材との違いを見てみましょう。 プライマー プライマーは「primary(最初の)」が語源となっていて、「最初に塗る塗料」の総称です。 そのため、シーラーもプライマーの一種ともいえます。 さび止め塗料もプライマー、シール工事でシーリング材の前に塗る下塗り材もプライマーと呼ばれます。 フィラー フィラーの語源は「filler(埋めるもの」で、ひび割れやでこぼこを埋める役割がある下塗り塗料のことです。 外壁ではモルタルに厚付けする場合や、ひび割れに追従するための「微弾性フィラー」などがあります。 屋根用のフィラーは、下地調整と下塗り材としての役割を持つものがあります。   適切な下塗り材の使用で耐久性が高まる 下地や上塗り材の種類によって適切な下塗り材を使うと、塗料が性能をしっかりと発揮することができ、耐久性もより高まります。 逆に、上塗り塗料との相性が悪かったり、下地をうまく補強できていない下塗り材を使ってしまったりすると、期待するほど持たない場合もあります。 塗り達では、下地や劣化状況、上塗り材に合わせて適切な下塗り材をしっかり見極め、塗る回数にもこだわります。 屋根の下塗りは基本2回+中塗り・上塗り で4回塗りが基本のパック商品となっています。 ▼屋根塗装についてはこちらの記事もご覧ください。 京都・滋賀の外壁塗装・屋根塗装・雨漏りなら塗り達へ屋根塗装は何回塗り? l塗り達https://nuritatsu.com/blog/430332023年5月6日 公開塗装工事において、同じところに塗料を何度も塗り重ねて塗膜を作ることは、外壁材や屋根材を保護することを目的として行います。屋根塗装では、3回塗りが基本といわれていますが、その理由や工程をご存知でしょうか?今回の記事では屋根塗装の3回塗りについて解説していきます。 なぜ3回塗りなのか?屋根塗装において、基本3回塗りといわれますが、毎回同じことをを繰り返しているわけではありません。詳しい工程を見てみましょう。①下塗り高圧洗浄を終えたら、下塗りから始まります。これが3回塗り... 屋根塗装なら塗り達にお任せください!    

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2023年8月14日 更新!

屋根塗装は高圧洗浄なしで大丈夫? 高圧洗浄の目的と重要性について解説 l塗り達

2023年8月14日 公開 屋根塗装や外壁塗装の前には、高圧洗浄を行います。 塗装工事前に当たり前のように洗いますが、 「高圧洗浄なしではだめなのか?」 と疑問に思う方もおられるかもしれません。 高圧洗浄は塗装工事において重要な工程である理由や高圧洗浄を行う目的について解説します。 高圧洗浄とは 高圧洗浄とは、圧のかかった水で洗い流す作業です。 家庭用でも高圧洗浄機が発売されているので、ご自宅でお使いの方もおられるかもしれません。 塗装工事では、家庭用より水圧が強く洗浄力も高い業務用のものを使います。 そのため高圧洗浄を行うと、土埃や汚れだけではなく、古い塗膜もはがします。 ↑チョーキング   高圧洗浄を行う目的 チョーキング 塗膜が劣化していると、塗膜が粉のようになり外壁や屋根にただのっかっているだけの状態になってしまいます。 チョーキングと呼ばれる劣化症状が現れると、塗装工事時期のサインです。 粉状になってしまった塗膜の上から、新しい塗膜を付けても、密着が悪く耐久性の悪い塗装になってしまいます。 チョーキングが起こっている古い塗膜を高圧洗浄で洗い流すことで、下地にしっかりと密着した新しい塗膜を作ることができるのです。 汚れ・コケ 汚れやコケなどが残っている場合も、密着が悪くなります。 高圧洗浄で、屋根のついているこれらの不純物を洗い流すことで、下地をきれいに整え、塗装に向けて準備をします。   高圧洗浄をしないとどうなる? 高圧洗浄をしないと早期のはがれの原因となります。 下地が整っていない状態で塗装を行うと、早々に塗膜がはがれてきてしまう原因になります。 例えば10年耐久するといわれていたのに、2~3年ではがれてきてしまうようなことが起こってしまいます。   高圧洗浄不足でも施工不良の原因に 塗装工事が終わってしまうと、きれいに色も変わっているので高圧洗浄を行っているかどうかわかりませんが、耐久年数より明からに早く劣化してきている場合は、高圧洗浄やその他の守らなければいけない工程が守られていない施工不良の可能性があります。 高圧洗浄機で水圧をかけてきれいに洗い流す必要があるので、ホースの水でちょろちょろと水をかけただけでは高圧洗浄を行ったとはいえません。 とはいえ、工事完了後にわかりにくい工程であるので、工程表や打合せ、在宅している場合高圧洗浄を行っていたか、確認しておきましょう。 耐久性の高い屋根塗装工事は塗り達にお任せ 塗り達では、現場経験の豊富な職人と現場担当が、一軒一軒丁寧に施工を行っています。 高圧洗浄はもちろん、下塗り・中塗り・上塗りと工程を遵守してはじめて塗料の性能が生かされます。 高品質な屋根工事は塗り達にお任せください!              

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庇
2023年8月13日 更新!

庇はどの部分?屋根や軒との違いとは l塗り達

2023年8月13日 公開 この記事では、庇について解説しています。 庇(ひさし)は、建物の開口部に付けられた小型の屋根のことです。 戸建て住宅では、玄関、勝手口、窓などの上によく付けられます。   庇の役割 庇の役割は、日差しや雨風から建物や、建物の中を守ることです。 雨が降っているときに窓を開けると、上からの雨が直接室内に入り込んでしまいますが、庇があれば傘のようになり雨が室内へ入り込むのを防いでくれます。 また、デザイン性を持たせるために付けられることもあります。   屋根、軒の違い 役割の観点からすると、庇と屋根は大変似ていることに気づきます。 屋根との違いは、「構造物であるかどうか」です。 屋根は、建物の最上面にあり構造物です。家全体を雨風から守っているという点では庇と同じです。 構造物であるため、耐震性が要求されます。 庇は、構造物ではなく「付帯部」となるため、地震にそこまで強く作られていません。 ある程度の耐久性はありますが、後付けできるようなタイプの庇もあり、屋根ほどの強度はないと考えましょう。 軒は、屋根が建物よりも外側にせり出した部分のことで、その下を「軒下」とも言います。 庇のメンテナンス 庇は、アルミなどで後からつけているタイプのものもあれば、木材で下地を作りその上に屋根材を葺いているものもあります。 金属板が使われている場合は、サビがでるので、さび止めを使用した塗装によるメンテナンスがおすすめです。      

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2023年8月12日 更新!

屋根塗装は夏でもできる?塗装と気温の関係について解説 l塗り達

2023年8月12日 公開 8月の日本の夏の暑さは、「猛暑」という言葉が使われるほど、強烈ですよね。 地面からの照り返しを体感していると、屋根の上は大丈夫なのだろうか・・・と心配になってしまいます。 40度近い気温の時は、「屋根の上で目玉焼きが焼ける」といわれるほど、屋根表面が高温になります。 夏の暑い時期でも屋根塗装はできるのか。 本日は、塗装と気温の関係について解説していきます。 塗装工事ができる条件 基本的にどの塗料メーカーでも、塗装ができる気温・湿度の条件として下記のような項目を挙げています。 ・気温5度以上、湿度85度未満 日本は四季があるので、気温が5度を下回る冬や、湿度が高い梅雨や雨が多い時期などは、塗装ができない場合があります。 逆に、この条件が守られていればどの季節でも塗装は可能ということになります。 夏の暑い時期の塗装 夏は、湿度が85%を超える日はあるかもしれませんが、気温が5度を下回ることは日本国内においてはないと考えてよいでしょう。 しかし春や秋に比べると、気温の高さはけた違いになります。 屋根の表面温度は、夏場の日中は70~80度にもなるといわれます。 当然酢で触ってしまうとやけどすることが考えられますし、職人さんの作業は大変過酷なものになります。   温度が高いと塗装にとって制約が多くなる では、高温になりすぎるとどうなるか。 答えは「塗装はできるが、制約が多くなる」です。 塗装において、塗って乾かすというのは非常に大切なことです。 乾燥期間があるから塗料が屋根に密着します。 十分に乾ききっていないと「はがれ」の原因になるので、塗装工程と同じくらい乾燥期間は重要なのです。 メーカーが出している塗装ができる条件も、この「乾燥」が十分にできるかどうかが主な理由です。 寒すぎても、湿度が高すぎてもうまく乾燥しなくて密着しないということです。   暑すぎると、塗ったところからすぐ乾燥してしまい、 ・修正がきかない ・均一な塗膜を作りにくい ・作業性が低くなる などのデメリットがあります。 また、希釈率を調整しながら行うなどイレギュラーな対応をする必要が出てきます。 夏場の非常に暑い時期でも塗装は可能ですが、仕上がりに影響が出る可能性があるため、現場で調整しながら行うか、時期をずらす必要が出てくるというわけです。   基本的には塗装条件を満たせば1年中塗装は可能 温度と湿度の条件が守られれば、基本的に1年中塗装は可能です。 屋根塗装や外壁塗装などはどうしても天候に左右されることがある工事です。 春や秋でも豪雨や台風があったりするため、雨で作業ができない、気温が低すぎてできないといったことはある程度は仕方がないことといえるでしょう。 夏場に工事をする場合も、気温が上がりすぎるということ以外に、台風や夕立などもあるため、工程が守りにくい場合もあります。それでも施工不良にならないように、工期をできるだけ守りながら仕上げることがプロの仕事です。 塗り達では、現場経験が豊富な職人、担当者が多数在籍しています。 塗装工事なら塗り達でお任せください!                    

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戸袋
2023年8月7日 更新!

戸袋とは?役割やメンテナンス方法について解説 l塗り達

2023年8月7日 公開 この記事では戸袋について解説しています。 戸袋(とぶくろ)とは、住宅の引き戸を収納するために付けられた箱状の部分の事です。 現在、多くの新築住宅では、雨戸を引き戸にせずシャッタータイプのものが多いようですが、昭和から平成にかけての住宅の多くは、雨戸が引き戸でした。 戸袋の役割 戸袋は、一時的に使用しない戸を収納しておくスペースとして使われます。 戸袋に収納する引き戸としては ・雨戸 ・掃き出し窓 ・リビングにある和室の引き戸など室内の戸 等があります。 いずれも、引き戸であること、一時的に使わない場合に横によけておくためことですっきりするという共通点があります。 戸袋に収納する戸は、閉めて使うこともあるので、使わないからといちいち外してしまうのは面倒なのです。 そこで、美しく邪魔にならないように収納する方法として戸袋が使われています。   戸袋があることのメリット・デメリット 戸袋があることのメリットやデメリットはつぎのとおりです。 メリット ・戸を解放した時に、収納することで空間がすっきりする ・隣の空間とつながり、ゆるくつながった大きな空間にすることができる ・室内の場合、戸が収納されるのでそのスペースを有効活用することができる   デメリット ・戸袋の内部が掃除しにくい ・室内の場合、戸袋分の厚み(スペース)が必要になり、空間が狭くなる 戸袋のメンテナンス 戸袋も住宅の中では付帯部に相当します。 雨戸や樋などと同じく、劣化症状が見られますので、塗装などでメンテナンスするとよいでしょう。 外壁塗装を行う場合、外壁のみ塗装してしまうと、雨戸や樋といった付帯部の劣化は思った以上に目立ちます。 外壁塗装と一緒にメンテナンスしておくと、足場を使うことができ、仕上がりもきれいになります。 戸袋や雨戸のメンテナンスも塗り達にお任せください!  

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